Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
ミュオン特性X線を利用した試料の元素分析や、次世代加速器であるミュオンコライダーなどにおいて、負ミュオンマイクロビームの生成が重要な課題となっている。超低速負ミュオンが実現されれば、フラットトップRF加速サイクロトロンによってエネルギー分散が極めて小さい負ミュオンビームが得られ、色収差なくマイクロビーム集光が可能となる。本研究では、フラットトップRF加速のために従来にない形状の同軸RF共振器を開発する。
本研究では、ミュオンマイクロビーム生成の鍵となるフラットトップRF加速空洞を開発する。フラットトップRF電場によって加速することでエネルギー分散の増加を抑制することが可能であり、最終収束時に色収差の影響を抑えることが可能となる。フラットトップRF空洞の形状としては、小型サイクロトロン内で324MHzという高い周波数のRFを印加する必要があることから、公開特許(2002-43097)に基づく両端ショート型の半波長同軸共振器を採用し、本研究で初めて実機を製作し、その性能評価を行った。2019年度にCST Microwave Studioを用いて詳細な3次元RF計算を行い、RFカプラや周波数チューナーなどの細部を含めた詳細設計を行ったが、これに基づき2020年度に実機の製作および静特性評価を行った。実機の共振周波数および周波数チューニング範囲はシミュレーションと一致していたが、空洞のQ値がRF計算の約50%程度と低い値であった。ミュオンマイクロビーム生成に必要な性能の範囲内であるが、Q値の低下に伴い、外部から導入した励振用RFと共振器空洞との結合が悪化したため、実測を基にRFカプラの再設計・製作を行うことでクリティカルカップリングを得た。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2020 2019 Other
All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results) Presentation (3 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results) Remarks (2 results)
Proceedings of the 22nd International Conference on Cyclotrons and their Applications
Volume: - Pages: 209-212
https://www2.kek.jp/imss/msl/
https://member.ipmu.jp/SpaceTech_to_QuantumBeam/