Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
ヒトの脳では、出生から子供の時期にかけてシナプスが急速に増えた後、大人になるにつれて減っていく。このような現象をシナプスの「刈り込み」と呼ぶ。自閉スペクトラム症(ASD)患者の脳では、シナプスの「刈り込み」がうまくいかず、余分な神経回路が残っているためにスムーズな情報伝達が妨げられていると考えられている。げっ歯類では明確なシナプス「刈り込み」が観察されない。私たちは、ヒトと同じ霊長類であるマーモセットを使って自閉症の原因に迫ろうと企図した。ヒト自閉症脳の特徴を反映したサルを使って研究することで、自閉症の新しい治療法の開発に貢献できると期待される。