Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
生物進化の成果から学び技術転化することで、人間が何か機能的なものをデザインしようとするとき必要な試行錯誤の過程を省略できるかもしれない。その学問を一般にはバイオミメティクスと言う。本研究は、異なる型のシャコの超高速運動に注目して、その仕組み解明を目指す生物学への貢献と、ソフトロボット技術を目指すバイオミメティクスへの貢献を目指すものである。
シャコの外骨格ばね駆動の超高速運動を対象として筋肉と外骨格ばねの情報理論的因果関係を移動エントロピーによって定量することが当初の目的であったが、動物の入手が困難となりこれとは別の構成論的アプローチをとることにした。すなわち、シャコの機構を規範としてロボットをつくりそのパフォーマンスを評価するアプローチである。シャコをはじめ節足動物の外骨格体制で、(1)筋肉羽状配置による並列化、(2)外骨格をばね、(3)肥厚硬化したラッチ、(4)柔軟な骨格変形を含むリンク機構、などの「統合」による機械効率と仕事率(パワー)の増幅がサイズあたりの効率という意味で人工物を凌駕するパフォーマンスを実現している。これらの物理シミュレーションとその実機構成によって仮説構成、その検証を行うアプローチへと方向転換した。具体的には、これまでの他のグループの研究でシャコの運動を模した回転運動では回転中心が固定されたものが構成されていた。打撃を行うスマッシャーシャコでは回転中心が動くことが観察される。そこで我々は、人工筋肉とばね、偏心カムを利用した回転並進運動でより実物に近い運動を構成してそのパフォーマンスを評価した。人工筋肉の内径が大きく長さに対する径の比が小さい場合、収縮時の人工筋肉の膨張率が小さくなり応答性が改善されることが確認された。さらに、水との相互作用(抵抗、キャビテーション)を含む実環境での動作についての研究への展望が開けた。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2021 2020 2019 Other
All Int'l Joint Research (2 results) Journal Article (9 results) (of which Int'l Joint Research: 4 results, Peer Reviewed: 9 results, Open Access: 9 results) Presentation (4 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results, Invited: 2 results)
Soft Robotics
Volume: - Issue: 2 Pages: 201-211
10.1089/soro.2020.0110
PeerJ
Volume: 8 Pages: e9036-e9036
10.7717/peerj.9036
Int J Infect Dis
Volume: NA Pages: 96-101
10.1016/j.ijid.2020.05.091
BMC Medicine
Volume: 18 Issue: 1 Pages: 217-217
10.1186/s12916-020-01691-x
Life Science Alliance
Volume: 3 Issue: 12 Pages: e202000911-e202000911
10.26508/lsa.202000911
Journal of the Royal Society Interface
Volume: 17 Issue: 162 Pages: 162-162
10.1098/rsif.2019.0374
120006786437
PeerJ (in press)
Volume: -
BMC Medicine (in press)
Euro Surveillance
Volume: - Issue: 10
10.2807/1560-7917.es.2020.25.10.2000180