Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究は、これまでに研究代表者が開発した細胞壁の厚さを実時間測定するためのライブイメージング技術を発展させて、植物の細胞壁の3次元ダイナミクスを実時間測定(3+1次元測定)するための基盤技術を開発する。開発した手法を用いて、高速で極性成長を行う花粉管細胞の成長を支える力学基盤を解明する。本研究の成果は、植物が示す多彩な細胞壁動態を定量的に記述する一般的な枠組みを与えるものである。
(1)微細加工技術を用いたマイクロ還流培養系花粉管細胞壁の変形場を長時間測定するために、微細加工技術を用いて高さ10ミクロン程度のマイクロ還流チャンバーを作製した。作製した還流チャンバー内で花粉管細胞をin vitro培養して、極性成長する花粉管細胞の先端部分に蛍光トレーサー粒子を継続的に供給することに成功した。(2)細胞壁の3次元形状可視化花粉管細胞壁の内側/外側境界を二重標識する実験系を構築して、花粉管細胞壁の3次元変形場の予備的な測定に成功した。測定結果に基づいて、細胞壁の面内流れ、厚さ、歪みの実時間解析を行った。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。