Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
身体表現芸術における演者間の関わり合いは、表現の魅力を形成する重要要素である。一方、この演者間の関わり合いは十分に検討されておらず、単一の表現媒体に着目したものが中心である。本研究では、リズム運動や空間内の移動等の複数媒体における演者間協調の検討を行う。特に、1:複数の媒体における演者間協調の有無・程度、2:各媒体における演者間協調の様相の共通性・差異、3:各媒体の協調間における高次な対応関係の有無・程度、を検証する。その際、線形・非線形の時系列解析(交差再帰定量化解析等)を適用し、上記3点を定量的に検討する。なお本研究では、複数名の表現披露が文化的に根づいたストリートダンスを対象とする。
身体表現芸術における演者間の関わり合いは、パフォーマンスの魅力を形成する重要要素である。一方、この演者間の関わり合いの仔細に関する定量的検討は十分には行われておらず、またピアニストの腕の運動等の単一の表現媒体に着目した検討が主である。一方で身体表現では、表情・リズム運動等の複数媒体を通して他演者との関わり合いが営まれると予想される。本研究では、以上の複数媒体における演者間協調の様相をストリートダンスを取り上げ、定量的に検討する。特に令和3年度では、令和2年度に引き続き社会状況(COVID-19の感染拡大)により現場での実験が実施出来ず、期間全体として、主に過去のデータを利用した検討を行った。具体的には、過去に実施・測定したバトル場面に関するデータを利用し、1:複数の表現媒体における演者間協調の有無・程度、2:各媒体における演者間協調の様相の共通性・差異、3:各媒体の協調間における高次な対応関係の有無・程度の3点を検証している。上記の1に関しては、既にリズム運動に着目した論文を執筆・発行済みである(Shimizu & Okada, 2021)。また、2と3に関しても、リズム運動と空間内の移動という2つの媒体を取り上げた解析を実施済みであり、現在論文を執筆中である。さらには、各媒体に関して、短期的・長期的といった複数階層に渡る演者間協調の様相に関しても解析を実施済みであり、論文執筆を行っている。以上のように、本研究課題では、当初予定していた以上の内容を実施することが出来たと考えられる。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2022 2021 2020 Other
All Int'l Joint Research (1 results) Journal Article (6 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Peer Reviewed: 5 results, Open Access: 3 results) Presentation (1 results) Remarks (1 results)
日本音楽療法学会誌
Volume: 21 Pages: 144-165
Cognitive Studies: Bulletin of the Japanese Cognitive Science Society
Volume: 28 Issue: 4 Pages: 593-608
10.11225/cs.2021.040
130008129547
電子電子情報通信学会論文誌A 基礎・境界
Volume: J104-A Issue: 2 Pages: 75-83
10.14923/transfunj.2020HAP0004
映像情報メディア学会誌
Volume: 75 Pages: 614-620
40022689419
Frontiers in Psychology
Volume: 12 Pages: 1-10
10.3389/fpsyg.2021.614431
Volume: 12 Pages: 635534-635534
10.3389/fpsyg.2021.635534
http://www.p.u-tokyo.ac.jp/okadalab/index.html