Development of a method for quantitative measurement of personal space
Publicly Offered Research
Project Area | Construction of the Face-Body studies in transcultural conditions |
Project/Area Number |
20H04594
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Humanities and Social Sciences
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
小池 耕彦 生理学研究所, システム脳科学研究領域, 助教 (30540611)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | コミュニケーション / パーソナルスペース / 距離感 / 二者間の行動同期 / 二者間相互作用 |
Outline of Research at the Start |
対面コミュニケーションでは他者と直に相対するが,その際に「どの程度の距離で接するか」はコミュニケーションを成立させるには,コミュニケーションに臨む距離は非常に重要なファクターである.しかし,この「適切な距離感」を定量的に測定する方法は存在しない.申請者は,二者が対面するときには「これ以上は他者に近づいてきてほしくない」という心理状態が,あたかも磁場のように反発しあう力を生み出す仮想的な「場(パーソナルスペース)」を作り出し,それが他者との距離の維持に役立っていると仮定した.本研究では,社会的な場において他者の存在により受ける「力」として,二者の最適な距離感を定量的に評価する方法を開発する.
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Outline of Annual Research Achievements |
コミュニケーションで「ここまでは近づいて良い」という距離はパーソナルスペースと呼ばれるが,この定量的な評価方法は無 い.本研究では,社会的な場において他者の存在により受ける「力」として,パーソナルスペースを定量的に評価する方法を開発することを目的とした.COVD-19により,当初計画どおりの数十センチの距離で相対する状況の実験は依然として不可能であった.そこで過去に取得した未公刊データを利用しつつ,研究を進めた.(1)対面起立状態に視覚的注意の向きが与える影響の検討:パーソナルスペースは、他者が自分に対する働きかけの意図なく存在する場合(例:道で横を通り過ぎる)と、何らかの意図を持って存在する場合(例:目を合わせて近づいてくる)によって異なることが予想される.すなわち,他者の意図を感じる場合には,そうでない場合と比較して,さらにのけぞる(距離を取る)ことが予想される.実験参加者の立ち方を,視線を合わせて相手に注意を向けて起立する他者条件と、注意を相手に向けるが視線は周辺視野に提示される視覚刺激に向けるディスプレイ条件とで比較した.解析の結果,パートナーの視線が向いている場合にのけぞる距離が増加していた.ただしその量は,自分がパートナーに注意を向けない場合には,減少した.これは,他者との距離調整は自動的におこなわれるものではなく、他者からの意図,そして自分が他者と関わる意図の相互作用によって変動していることを示唆する.(2)倒立振子としてのモデル化:Simulinkを用いたシミュレーションにより,二者で対面して起立する際の他者との距離調整をモデル化した.その結果,当初想定していたようなパートナーから受ける社会的な力だけではなく,自分がパートナーに関わる意図により,自分の身体ののけぞりにくさが変動するという仮定も加えることで,実験結果の説明が可能となることが示された.
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)