Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
火星表面の氷とともに高濃度の過塩素酸イオンが検出されている。しかしながらその生成過程や生成時期は不明である。環境条件として、氷物質が存在しており、太陽光紫外線ならびに高エネルギー荷電粒子にさらされている。氷への真空紫外光もしくは電子照射により酸化力の高い物質が生成すれば塩を酸化できる可能性がある。そこで低温氷(8~100 K)への真空紫外光および電子照射によって氷表面に生成した強い酸化剤となりうるO原子とOHラジカルの定量測定を試みる。また、含塩低温氷への真空紫外および紫外光照射による過塩素酸の生成実験を行い、宇宙および地球での生成反応機構解明の手掛かりを得る。