線虫C.エレガンスにおける凝集タンパク質および分子夾雑場のX線1分子観察
Publicly Offered Research
Project Area | Chemical Approaches for Miscellaneous / Crowding Live Systems |
Project/Area Number |
20H04696
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Ibaraki University (2021) The University of Tokyo (2020) |
Principal Investigator |
倉持 昌弘 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 助教 (60805810)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 線虫C.エレガンス / X線1分子計測 / 結晶性 / 蛍光タンパク質 / 細胞内夾雑場 / 結晶化タンパク質 / 過飽和 |
Outline of Research at the Start |
X線1分子計測法と蛍光イメージングを駆使して、線虫C. エレガンスに遺伝子発現させたタンパク質分子動態、細胞内夾雑環境の計測を行い、タンパク質結晶化の物理プロセスを明らかにします。着目するタンパク質は、結晶性と蛍光性をもちます。そのため、無標識でタンパク質分子自身のX線回折像を取得でき、かつ蛍光観察が可能です。X線1分子計測によるタンパク質分子のナノスケール動態と、蛍光観察による結晶化プロセスという巨視的スケールの観察を行います。また、結晶性ナノ材料を細胞内に導入することで、細胞夾雑場のゆらぎ計測も実施し、結晶化に関連する細胞内夾雑場、分子自身の構造特異的な動的性質を明らかにします。
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Outline of Annual Research Achievements |
生体内における凝集・結晶化プロセスの動的性質を明らかにするため、結晶化タンパク質を対象として、タンパク質分子のX線動態計測、蛍光イメージングによる凝集状態観察、そして細胞内夾雑場のゆらぎ計測を実施し、夾雑環境場と凝集・結晶化の物理素過程の理解を目指した。 X線分子動態計測法は、標的タンパク質分子にナノ結晶を標識し、ナノ結晶由来のX線回折像を時分割取得することで、タンパク質分子の動きを捉えるユニークな計測法である。従来、タンパク質分子は、結晶性をもたないが、今回着目するタンパク質分子は細胞内で結晶化するため、タンパク質の動きを直接X線計測できる。これまで線虫サンプル系の作製、蛍光観察、およびタンパク質分子のX線分子動態計測を行った。その結果、線虫体内のタンパク質分子から、微弱ながらも分子由来の回折像を取得できた。一方、微弱信号から分子動態を捉えることは困難を極めたため、物性既知の無機材料を対象として、本計測法の検出限界改善に取り組んだ。試料最適化、X線測定用光学顕微鏡構築、新規の時分割解析法の考案など、ハード・ソフト両面の改良を行い、SN比の粗悪データからでも物性動態を評価できるようにした。これにより、線虫体内に形成された結晶動態の温度依存性を評価することができた。大型放射光施設SPring-8を利用した測定も実施し、線虫体内に形成された結晶分子は、結晶格子ゆらぎが主な運動成分であり、結晶成長と関連した動きである可能性が示唆された。これと並行して、タンパク質周囲の細胞夾雑環境の測定技術開発にも取り組んだ。さらに、結晶をキーワードとして、細胞や個体生物の凍結保存に着目し、本計測を適用した。生体内部で氷晶が成長していく瞬間を捉えることができ、結晶がどのように生体内で構築・蓄積されていくのか、その過程や動的構造の基礎知見を深めることができた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(33 results)