Solution of glaicer melt history since the little ice age by lamina sediment in East Antarctica
Publicly Offered Research
Project Area | Giant reservoirs of heat/water/material : Global environmental changes driven by the Southern Ocean and the Antarctic Ice Sheet |
Project/Area Number |
20H04972
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
香月 興太 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 講師 (20423270)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 東南極 / 湖底堆積物 / 珪藻 / 元素 / 氷床変動 / 縞状堆積物 / 元素分析 / 湖沼堆積物 / 南極 / 湖沼 / 古環境 / 近過去 / 氷床融解 / 氷縞 |
Outline of Research at the Start |
東南極沿岸部の露岩域(無氷地帯)に存在する氷河湖や低地湖沼から得られた湖底堆積物,それに含まれる縞状堆積物(氷縞やバイオマット)を用いて,小氷期以降,特に気温上昇が顕著になる過去200年の南極沿岸部の古環境・生態系変動を年スケールで明らかにする.東南極氷床末端から氷河湖に流出する土砂量の経年変化とそれに伴う低地湖沼への土砂流出や湖沼生態系の変動を通じて,南極の氷床変動の要因とその影響を解明する.
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Outline of Annual Research Achievements |
東南極シューマッハ・オアシスの湖沼L05で採取した湖底堆積物L0503コアの珪藻および元素の高解像度分析より,東南極氷床の動態を明らかにした.L05湖は南方約500mにある大陸氷床と北方約50mに位置する棚氷に挟まれた場所に位置する.L05湖の湖底堆積物は約12,000年前に堆積を開始し,約4,700年前まで砂層が堆積するがその層厚は薄い.その後,岩相の変化と共に堆積速度が急激に増加する.L0503コアにおける元素の挙動は多くの元素でおなじであり,コア底部でカウント数が多く,約2,750年前にかけて振動しながら減少し,それ以降は極端に少ないが約1,800年前から1,700年前にかけて一時的に増加する.珪藻群集をみると約10,000年前から約2,750年前にかけて単独の種が優占するが,その後約1,800年前にかけてより貧栄養を好む種が増加し優占種が一時的に入れ替わるが,その後は元々の種が優占する.これらの変動の要因は氷床の拡大・後退により説明できる.すなわち,最終氷期以降の温暖化に伴い南極氷床が後退し,L05湖が形成されるものの氷床縁はL05湖の縁にあり,氷床底から融解水の流出により湖底堆積物は削剥され堆積速度は著しく遅い.約4,700年前には氷床縁がL05湖の近縁まで後退し,氷床からの直接の流入はなくなったものの依然氷床から融解水の流入があった.その後,約2,750年前にかけて氷床は次第に後退し,2,750年前には氷床からの融解水の流入がなくなった.その為,L05湖は次第に貧栄養化し,生息する珪藻が変化した.しかしながら約1,800年前に小さな氷床の再拡大があったことにより,一時的に氷床からの融解水の流入が発生し,生態系に再度の変化が起きたと考えられる.この結果は国内学会において公表した. このほか氷河湖の氷縞粘土を観察し,氷縞の縞数と堆積年代がまったく合わないこと,その要因として削剥が起きていることを氷縞粘土の軟X線写真観察から明らかにした.
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(16 results)