無視されてきた微化石「黄金色藻シスト」を用いた古環境プロキシ開発
Publicly Offered Research
Project Area | Giant reservoirs of heat/water/material : Global environmental changes driven by the Southern Ocean and the Antarctic Ice Sheet |
Project/Area Number |
20H04973
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
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Research Institution | University of Tsukuba (2021) Kochi University (2020) |
Principal Investigator |
加藤 悠爾 筑波大学, 生命環境系, 特任助教 (80863406)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 黄金色藻シスト / 珪藻 / 融氷水 / 南極氷床 / 南大洋 / 古環境復元 / 微化石 / 黄金色藻 / 古環境指標 |
Outline of Research at the Start |
南極大陸を覆う氷の塊である南極氷床は地球環境変動に大きな影響を与えるため,その変動史を知ることは地球科学における大きなテーマのひとつである.本研究では,今まで全く注目されてこなかった微化石である「黄金色藻シスト」に注目し,これを氷床の融解量の変遷を調べるための新たな古環境指標として確立させることを試みる.本研究期間中は,南極海で行われた研究航海で採取した海水試料・堆積物試料を様々な観点から分析し,黄金色藻シストの産出量が海域によってどれほど異なるのか,その要因は何か,などといったことを解明する.これらの結果を統合して,新たな古環境指標の確立を目指す.
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き,令和3年度は,南大洋大西洋セクターの約30地点(研究航海KH-19-6 Leg 4)で採取した海水濾過試料の定量分析を行い,南大洋大西洋セクターにおける現生珪藻群集組成と黄金色藻シスト存在量,およびそれらの地理分布が網羅的に解明された.南大洋の現生黄金色藻シストの研究例はごく僅かであるため,本研究で得た知見の新規性は非常に高い.ここで得られた黄金色藻シスト存在量の地理分布について分析したところ,融氷水の影響下にあると考えられる軽い酸素同位体比を持つ海水試料に黄金色藻シストが多く含まれていることを発見した.これは黄金色藻シスト化石が融氷水の指標として利用できる可能性を示唆している. さらに,上述の現生試料の分析で得た成果を地質学的過去に遡って適用するため,南極半島沿岸域において採取された堆積物コア試料(KH-19-6 Leg 4 PC 01)について,産出する微化石の定量分析(珪藻化石群集,珪藻存在量,黄金色藻シスト化石存在量)を行なった.産出する黄金色藻シスト化石の産出量変動を,氷山融解を指標するIBRD(漂流岩屑)の産出量変動と比較したところ,両者の変動パターンは非常に良く一致しており,黄金色藻シスト化石の産出が融氷イベントの指標となることを裏付ける証拠を得ることができた. 今後,これらの現生・化石試料の分析結果を取りまとめて,複数の国際誌論文として順次公表していく予定である.
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)
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[Presentation] Purification of disc-shaped diatoms from Southern Ocean sediment by cell sorter and their oxygen isotope analysis2021
Author(s)
Ijiri, A., Izumi, T., Morono, Y., Kato, Y., Terada, T., Ikehara, M.
Organizer
AGU Fall Meeting
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Int'l Joint Research
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[Presentation] Preliminary results of IODP Exp. 382: Iceberg Alley and Subantarctic Ice and Ocean Dynamics2020
Author(s)
Kato, Y., Seki, O., Iizuka, M., Yamamoto, M., Weber, M.E., Raymo, M.E., Williams, T. and the IODP Expedition 382 Scientists
Organizer
日本地球惑星科学連合2020年大会
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