Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究の目的は、①アメリカ大陸極北圏と亜極北圏の現在の先住諸民族の生業システム(生業技術と社会組織と世界観から複合的に構成される物質=観念的な社会・経済・文化システム)を分析し、そのシステムの環境適応のメカニズムとそれを支える認知技能を明らかにするとともに、②その生業システムの歴史を考古学的に辿ることで、アメリカ大陸に進出した人類にどのような認知技能の発達が生じたのかを探究することである。その際に、本研究では、身体と技術を媒介とした認知と環境の相互作用が、生業システムの歴史的な発達で果たした役割にとくに焦点をあてることで、北方寒冷地適応と認知技能の発達の関係についての仮説を提示する。
2021年度から2022年度までの調査・研究に基づいて、2022年度に(コロナ禍の影響下、繰越を行ったため)、以下の調査と研究を行った。(1)2022年10月15日(土)と16日(日)の2日間、京都ガーデンパレスにおいて、研究協力者のスチュアート ヘンリ(本多俊和:放送大学)を中心に、アメリカ大陸への人類の進出に関する考古学と遺伝学の国際会議「ベーリンジア:ユーラシアからアメリカへの人類の拡散(Human Dispersal from North Eurasia via Beringia into North America)」を開催し、北米大陸における生業システムの歴史的展開に伴う北方寒冷地適応と認知技能の発達の歴史的背景について議論を行った。その際に国内外から招聘した考古学者と遺伝学者は以下の通りである。本多俊和(スチュアート ヘンリ)、松本直子(岡山大学)、Ben Potter(University of Alaska)、Martin Sikora(University of Copenhagen)、John F. Hoffecker(University of Colorado)、Michael R. Waters(Texas A&M University)、Loren G. Davis(Oregon State University)、Daniel P. Odess(National Park Service)、平澤悠(東亜大学)、太田博樹(東京大学)、長井謙治(愛知学院大学)、髙倉純(北大埋蔵文化財調査センター)、出穂雅実(東京都立大学)、加藤博文(北海道大学)。この国際シンポジウムの成果は、YouTube『2022/10/15-16 国際シンポジウム「ベーリンジア:ユーラシアからアメリカへの人類の拡散」』(https://www.youtube.com/playlist?list=PLKzKLchEhAmVE8zQStW-ssDAaHZLDOhWD)で配信している。(2)研究代表者の大村敬一と研究協力者の近藤祉秋(神戸大学)は、生業システムのメカニズムとその歴史的展開、さらに、そこでの北方寒冷地適応と認知技能の発達の関係に関する調査研究をとりまとめ、アメリカ大陸に進出した人類にどのような認知技能の発達が生じたのかを考察した。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2024 2023 2022 2021 2020 Other
All Int'l Joint Research (5 results) Journal Article (9 results) (of which Open Access: 6 results, Peer Reviewed: 3 results) Presentation (10 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Invited: 2 results) Book (7 results) Remarks (1 results) Funded Workshop (1 results)
思想
Volume: 1182 Pages: 2-6
Volume: 1182 Pages: 7-26
Volume: 1182 Pages: 27-48
出ユーラシア・プロジェクト(「出ユーラシアの統合的人類史学:文明創出メカニズムの解明 」2021年度 研究活動報告)
Volume: 9 Pages: 111-111
Japanese Journal of Cultural Anthropology
Volume: 86 Issue: 3 Pages: 417-436
10.14890/jjcanth.86.3_417
Volume: 86 Issue: 1 Pages: 057-075
10.14890/jjcanth.86.1_057
130008091224
Volume: 86 Issue: 1 Pages: 096-114
10.14890/jjcanth.86.1_096
130008091222
出ユーラシア・プロジェクト(「出ユーラシアの統合的人類史学:文明創出メカニズムの解明 」2020年度 研究活動報告)
Volume: 5 Pages: 120-123
出ユーラシア・プロジェクト(「出ユーラシアの統合的人類史学:文明創出メカニズムの解明 」2019年度 研究活動報告)
Volume: 2 Pages: 063-065
https://www.youtube.com/playlist?list=PLKzKLchEhAmVE8zQStW-ssDAaHZLDOhWD