Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
ミクロオートファジーは多胞体 (multivesicular bodies: MVB)の内腔小胞(Interlumenal vesicles: ILV) 形成に作用するESCRT (endosomal sorting complex required for transport complex) に依存する。哺乳動物の場合、ESCRT因子群は30種類以上同定されておりMVB形成以外にも細胞質分裂や、エンベロープウイルスの出芽、核膜の再構成、生体膜の修復などその機能は多岐に及んでいる。本研究ではミクロオートファジーにおけるESCRTの使われ方を調べ、他の経路との違いを明らかにする。
ミクロオートファジーはESCRT (endosomal sorting complex required for transport complex) 因子によって制御されている。しかしながら、哺乳動物の場合ESCRT因子は30種類以上に及び、それらが全てこの経路に機能しているわけではない。本研究では、ミクロオートファジーに特異的に作用するESCRT因子を同定し、ミクロオートファジーの分子機構の解明を目指した。これまでに、20種類に及ぶ既知のILVsマーカー分子にHiBiTレポータータグを融合したILVsマーカーライブラリを作製し、各マーカーの内腔小胞への移行・リソソームへの輸送・細胞外への分泌について、ESCRT経路を阻害するVPS4変異体発現の影響を調べたところ、特に分泌に関しては、殆どのマーカーでは影響が見られなかった。また、本研究では、ゲノム編集によりHiBiTマーカーノックイン細胞を樹立し、内在性因子についても解析を進めたが、ESCRT依存性は確認できなかった。さらに、VPS4変異体発現によって分泌が減少する因子について、細胞外に分泌された因子の網羅的質量分析によって検索したところ、Syntenin1のみ同定され、他のILV因子は同定されなかった。これらの結果は、実際には多くのILVはESCRT経路非依存的に形成されている可能性を示唆している。現在、ESCRT経路非依存的にILVへ取り込まれる数種類の因子に着目し、これら因子の中に存在するどの領域がILVへ取り込まれるために解析を進めており、これにより、ESCRT経路とは別の新しいILV形成の分子機構が明らかになると期待される。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2022 2021 2020
All Journal Article (12 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Peer Reviewed: 12 results, Open Access: 9 results) Presentation (16 results) (of which Invited: 3 results)
PLOS Pathogens
Volume: 18 Issue: 2 Pages: 1010294-1010294
10.1371/journal.ppat.1010294
Journal of Biological Chemistry
Volume: 298 Issue: 3 Pages: 101597-101597
10.1016/j.jbc.2022.101597
Neuroimmunomodulation
Volume: - Issue: 4 Pages: 1-10
10.1159/000521012
Vaccine
Volume: 39 Issue: 36 Pages: 5146-5152
10.1016/j.vaccine.2021.07.046
Viruses
Volume: 13 Issue: 6 Pages: 1060-1060
10.3390/v13061060
Journal of Virology
Volume: 95 Issue: 15 Pages: 02234-20
10.1128/jvi.02234-20
Volume: 39 Issue: 22 Pages: 2976-2982
10.1016/j.vaccine.2021.04.021
Volume: in press
Elsevier “Zika Virus Biology, Pathology and Control
Applied Sciences
Volume: 10(20) Issue: 20 Pages: 7243-7243
10.3390/app10207243
BIO-PROTOCOL
Volume: 10 Issue: 9
10.21769/bioprotoc.3606
Philippine Journal of Science.
Volume: 149 (3) Pages: 603-613