Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
オートファジーは広く真核生物に保存した分子過程である。しかし自食作用以外の多様な機能も見いだされている。本研究では初期に分化した原生生物である腸管寄生性原虫赤痢アメーバをモデルとし、特に貪食と転写調節におけるユニークなオートファジー分子の機能を明らかにする。本研究からモデル生物では見いだせないユニークなオートファジーの機能が明らかになり、さらに赤痢アメーバ独特な生物過程は新たな創薬標的を提供することが期待される。
1)ユニークな貪食受容体候補分子制御機構の解明赤痢アメーバのユニークな貪食過程に関与する受容体候補分子の解析を行うに当たり、受容体候補分子のモニター方法を確立を目指した。コントロールと候補分子それぞれについて6種類のタグ融合タンパク質発現ベクターを作成し、高発現株の作成と局在の評価を行った。しかし細胞表面への局在が観察されなかった。さらなるタグの変更、タグ融合位置の検討が必要である。2)Atg8 の多様な貪食胞成熟過程への関与の解明死細胞と生細胞に対する貪食過程において、貪食初期(10分後)における死細胞貪食胞へのAtg8の動員効率が有意に低いことを見出した。また、赤痢アメーバに特異的に観察されたAtg8化されたAtg5(Atg5-8)量が増大するGFP-Atg5高発現株では、生細胞貪食時のAtg8動員効率が有意に低下した。Atg5-8はAtg8と脂質とのconjugationを促進する活性を持たないと考えられる。よってAtg8は貪食胞局所で脂質化され、その効率がAtg5-8形成により低下することが考えられた。Atg5-8形成によりAtg8の脂質化効率、すなわち膜上での機能制御が行われる可能性が示唆された。3)Atg5-12/16 複合体の同定と解析赤痢アメーバユニークなAtg5-12/16 複合体構成分子EHI_049580の結合分子と考えられた転写因子(CaBP19)の解析を進めた。HA-CaBP19発現株を作成し局在を検討した。先行研究では核、細胞質、細胞膜への局在が示されていたが、細胞質に拡散するドット状の局在が観察された。先行研究を実施したグループから抗CaBP19抗体の供与を受けることができたので、内因性タンパク質を用いた検討を行う。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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All Journal Article (6 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Peer Reviewed: 6 results, Open Access: 6 results) Presentation (11 results) (of which Int'l Joint Research: 3 results) Book (2 results)
Cells
Volume: 10 Issue: 11 Pages: 2975-2975
10.3390/cells10112975
Volume: 10 Issue: 5 Pages: 1258-1258
10.3390/cells10051258
Parasitology International
Volume: 83 Pages: 102367-102367
10.1016/j.parint.2021.102367
Cellular Microbiology
Volume: 23 Issue: 1
10.1111/cmi.13267
Molecular and Biochemical Parasitology
Volume: 239 Pages: 111299-111299
10.1016/j.molbiopara.2020.111299
Microorganisms
Volume: 8 Issue: 7 Pages: 1050-1050
10.3390/microorganisms8071050