Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
植物のライフラインである維管束は、ネットワーク構造をつくって葉全体に分布している。アブラナ科植物は生体防御に特化したミロシン細胞をもち、維管束に沿ってネットワーク構造を作り、維管束を細菌や昆虫から守っている。植物は葉の拡大に伴いミロシン細胞と維管束を繰り返し周期的に増設し、ライフラインとその防御システムを構築し続ける。これは、発生の過程で、2つのネットワークが絡み合い衝突することがないようそのパターン形成と分化が厳密に制御されていることを示唆している。本研究では、維管束-ミロシン細胞をモデルシステムに、機能が異なる2つの細胞の周期的なパターン形成と分化を統合的に理解する。