あえて非論理的な発話を行うことによる対話継続の試み
Publicly Offered Research
Project Area | Studies on intelligent systems for dialogue toward the human-machine symbiotic society |
Project/Area Number |
20H05571
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
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Research Institution | Osaka Institute of Technology (2021) Seikei University (2020) |
Principal Investigator |
松井 哲也 大阪工業大学, ロボティクス&デザイン工学部, 講師 (10751737)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥9,100,000 (Direct Cost: ¥7,000,000、Indirect Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
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Keywords | ヒューマンエージェントインタラクション / 対話エージェント / 対話ロボット / 対話破綻 / 非論理性 / バーチャルエージェント / チャットボット / 対話 / ヒューマンインタフェース / 信頼工学 / 対話知能学 / ヒューマンロボットインタラクション / 説得工学 |
Outline of Research at the Start |
本研究では「エージェントの非論理的発話は,ユーザのエージェントに対する親密感や信頼性を向上させ,継続的なインタラクションを引き出す」という仮説を検証し,ユーザに対してポジティブな効果をもつ意味深な発話の構造を解明する. まずクラウド・ソーシングを利用して,非論理的発話のサンプルを大量に収集する.次に,収集した発話を評価・分析し,バーチャルエージェントおよび実機のロボット等に組み込むことで,ユーザの内部状態や行動に如何なる影響を与えるかを実験的に検証する.これに基づいて,ユーザに対してポジティブな効果を与える意味深な発話の構造を分析し,その特徴を明らかにする.
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度の成果を踏まえて、「外部の召喚を誘発する非論理的な発話」の効果をさらに実証するための実験を行った。 行った実験の一つは、対話を逐次的に理解するのではなく、時間軸をさかのぼって意味を付与しなおすことの効果を検証したものであり、このような発話をロボットに実装することの効果を実証した。さらに、オンライン上のバーチャル会議システムを使用して、「気まずい空気になった場合に、話の流れに関係のないことをあえて言うエージェント」の効果を調査し、このようなエージェントがユーザにポジティブな効果を与えることを実証した。また、「ユーザに常に同意するエージェント」と発話することによって、ユーザがリスクの高い選択をしやすくなることを実証した。また、「論理的な発話」という概念自体が多義的であることを示すため、同じ単語から、ユーザとは違うものを連想するエージェントとの対話の効果を検証した。 これらの研究成果は、我々が当初想定していた、「論理的に完全な発話のみではなく、非論理性を有する発話が、ユーザとエージェントとの関係構築に大きな役割を果たす」という仮説を支持するものである。そして、従来の「論理的な発話を求めないといけない」という研究の方向性に一石を投じるものである。 我々はこれらの研究成果を、国際会議でのポスター発表や、オープンアクセスの国際論文誌で発表した他、研究代表者は単著を上梓し、研究成果を広く世間にアピールしている。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)