「間(ま)」の共有と共創的コミュニケーション
Publicly Offered Research
Project Area | Cyber Infrastructure for the Information-explosion Era |
Project/Area Number |
21013019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
三宅 美博 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (20219752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 知仁 金沢工業大学, 工学部, 准教授 (60387347)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 「間(ま)」 / 共創 / コミュニケーション / 合意形成 / タイミング / ヒューマンロボットインタラクション / 情報統合 |
Research Abstract |
情報爆発の背景には、記号化された情報に偏ったコミュニケーション技術の拡大がある。この問題を克服するためには、記号的情報と同時に、それを統合するためのコンテクスト情報の共有が不可欠である。そしてコンテクストを生む「間」がインターパーソナルに共創される必要がある。そこで本研究では、対話コミュニケーションを対象として「間」の生成機構をモデル化し、それに基づいて情報統合を支援するヒューマンロボットインタラクション(HRI)の構築をめざした。 具体的には情報統合の対話、特に、対話を介する合意形成プロセスに注目し、「間」に関わるダイナミクスの時間発展の計測を行い、「間」の生成過程と情報の統合過程の関係について分析しモデル化した。そして、それをHRIの対話に実装し情報統合を支援できる共創的なHRIシステム技術を確立することをめざした。 平成22年度は、対話コミュニケーションにおける発話に注目し「間」のダイナミクスの時間発展の計測と分析を行った。具体的には、ポーズ長としての「間」に対する、前後から挟む発話長からの影響を分析した。その結果、先行する発話長からポーズ長が影響を受けるだけでなく、前後の発話長の関係からポーズ長が影響を受けるというグローバルな作用関係を初めて明らかにし、その発話タイミングの制御モデルを構築した。 平成23年度は、このモデル化を踏まえて、発話タイミング制御モデルのHRI(アバターと人間の相互作用)への実装および有効性評価に取り組んだ。結果的には発話の自然さに対する提案モデルの有効性が確認された。そして最終的には、インターパーソナルなコンテクスト共有が情報爆発の克服に不可欠であり、そのためには「間」の支援システムが有効であるという、共創的視点から本研究成果を取りまとめた。
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Report
(2 results)
Research Products
(20 results)