Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
本研究は細胞内たんぱく質分解現象であるオートファジーに関してその制御機構の詳細を明らかにすることを目的とした。特にその分解基質を隔離する膜構造体オートファゴソームの形成時の、その時空間的な制御に注目した。その結果、オートファジーに関わることが知られていたリン脂質、ホスファチジルイノシトール三リン酸(PI3P)が局所的に生成消失することがオートファゴソーム形成の制御に深く関わることを見出した。特に哺乳類で初めてオートファジー特異的なPI3Pの産出に関わるホスファチジルイノシトール3-キナーゼ複合体のサブユニットとしてAtg14Lを同定した。Atg14Lの欠損細胞はオートファゴソームの形成に欠損を示す。Atg14Lを含むホスファチジルイノシトール3-キナーゼ複合体はAtg14L依存的に小胞体へとリクルートされ、このリクルートの可否がオートファジー能とよく一致したことより、小胞体においてPI3Pがオートファジー有同時に産生されることが必須であることが証明された。またPI3Pの分解に関わるホスファチジルイノシトール3-ホスファターゼMTMR3の機能欠損がオートファゴソームの形成を誘導することを見出した。これらの結果より、小胞体におけるキナーゼとホスファターゼのバランスがオートファジー制御の必須ポイントであることを提唱した。
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Traffic
Volume: 11 Pages: 468-478
J Cell Biol
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