Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
ゲノム情報の解読により、ユビキチン化の基質特異性を決定する酵素であるユビキチンリガーゼ(E3)が多数存在することが示されたが、これらのE3によっていかなる基質分子がユビキチン化を受けるかという基本的な事象が未解決であり、この疑問を解くことはユビキチン化が如何にして生命現象を制御するかを知る上で極めて本質的である。昨年度の研究で変異を導入することで基質とは結合するがユビキチン化能を欠失した変異型ユビキチンリガーゼと野生型ユビキチンリガーゼに結合するタンパク質を安定同位体標識法を用いて定量的に比較/同定するシステムを構築した。本方法によって、F-boxタンパク質であるFbw7の新規基質候補としてKlf5やOASISなどの転写因子を同定した。これらの基質候補分子に対して検証実験を行ったところ、確かに野生型Fbw7に比べて変異体への結合が強くなること、Fbw7の過剰発現によってユビキチン化や分解が亢進すること、さらにはノックダウンによってこれらの基質候補分子の分解が抑制されることが判明し、これらの転写因子がFbw7の生理的基質であることが明らかとなった。さらにはKlf5やOASISが関わる生命現象(それぞれ、骨分化や脂肪細胞分化)においてFbw7が重要な役割をになっていることが示された。
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Genes Cells
Volume: 16 Pages: 448-466
J Biol Chem.
Volume: (In press)
Proteomics 9
Pages: 3549-3563
Mol.Cell.Biol. 29
Pages: 3529-3543
J.Cell Sci. 122
Pages: 678-686
http://www.bioreg.kyushu-u.ac.jp/saibou/index.html