クロトー分子と共役するカルシウム代謝分子群のモーダルシフト
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular interaction and modal shift of cellular sensors |
Project/Area Number |
21026017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊村 明浩 京都大学, 医学研究科, 助教 (60362513)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | クロトーレクチンファミリー / 電解質(リン・カルシウム) / CD13 / 線維芽細胞増殖因子(FGF) / Na,K-ATPase / 質量分析(MS-MS) / 表面プラズモン共鳴 / klotho / calcium / FGF23 / ELISA |
Research Abstract |
αクロトー分子は、Na,K-ATPaseリクルートを介する副甲状腺ホルモン分泌促進作用と、FGF23シグナルを介するビタミンD活性化酵素発現抑制作用により、ミネラル電解質の恒常性維持に深く関わっている。αクロトー分子は細胞内オルガネラにおいてNa,K-ATPaseに結合しているが、どのようにしてNa,K-ATPaseリクルートに関与するのかは、明らかではない。そこで、Na,K-ATPase以外にαクロトー分子に結合する分子を探索した所、膜分子CD13に結合している事が新たに判明した。しかも、CD13は翻訳後糖鎖修飾の違いによって複数種類のサブタイプが存在する事が知られているが、αクロトー分子に結合するCD13分画は、その中でもマイナーな1種類のサブタイプである事が明らかとなった。さらに、生化学的な手法で細胞内オルガネラを分画したところ、ER,Golgiで分子間結合が見られた。CD13と結合したαクロトー分子は、細胞内オルガネラでNa,K-ATPaseと結合しているのではないかと考え、結合実験を進めている。 一方、CD13発現とリン酸抑制性ホルモンFGF23発現は負の相関を示す。この関係は、αクロトーとCD13に関しても成立する。すなわちCD13は、ミネラル代謝に関してαクロトーと同じ向きに作用していると考えられる。そこでCD13の生理的役割を調べるため、遺伝子欠損マウスを作成中である。このマウスを用いて、ミネラル代謝におけるCD13の役割を解明する予定である。上記の知見から、新規ミネラル代謝因子の存在について、新たな発見をしたといえる。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)