マウス生殖前駆細胞形成に関わる分子機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | The germline: its developmental cycle and epigenome network |
Project/Area Number |
21028016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
田中 聡 熊本大学, 発生医学研究所, 助教 (10321944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 泰華 熊本大学, 発生医学研究所, COEリサーチアソシエイト (90448522)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥6,400,000 (Direct Cost: ¥6,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | 生殖細胞 / WNTシグナル / BMPシグナル / Dullard遺伝子 / 全胚培養系 / マウス / 生細胞 / phosphatase / ES細胞 |
Research Abstract |
マウス生殖系列細胞の成立は、一般的にBMPシグナルに依存した分子カスケードによりPrdm1/Blimp1が始原生殖細胞(primordial germ cells, PGC)の前駆細胞で活性化されることに始まると考えられている。しかし、我々のグループがXenopusより単離、そのノックアウトマウスを作成したDullard遺伝子の欠損(Dullard^<-/->)マウス胚では、BMPシグナル非依存的に生殖細胞形成異常が生じていた(未発表)。Dullard^<-/->マウス胚では、Prdm1陽性の生殖前駆細胞集団による細胞塊が形成されず、その結果、PGCが欠損する。このDullard^<-/->チマウス胚では、WntアンタゴニストであるDkk1の発現上昇や、Wnt3a及びWnt8aの発現低下等が観察され、その結果、ウエスタンレベルで活性型β-cateninが減少していた。このことは、Dullard^<-/->マウス胚で、少なくともcanonical Wntシグナルの活性が低下していること示唆している。また、予備的な実験からは、Dullard^<-/->胚をWnt3a存在下で培養すると、少なくともPrdm1遺伝子の発現減弱が回復する傾向が観察された。Dullard^<-/->ES細胞株を樹立してWntシグナルに対する応答性について調べたところ、ES細胞では、Dullard欠損によるcanonical Wntシグナルの活性化への著しい影響が認められなかったことから、Dullardは、胚発生過程の場に依存して、Wntシグナルの調節に重要な役割を担っていると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)