国家やグローバル経済に対するインド農民の自己表象のあり方
Publicly Offered Research
Project Area | Comparative Research on Major Regional Powers in Eurasia |
Project/Area Number |
21101505
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Humanities and Social Sciences
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
中谷 純江 鹿児島大学, 国際戦略本部, 准教授 (30530034)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2010: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 農民 / 自己表象 / カースト / 政党 / 国家 / グローバル市場 |
Research Abstract |
本研究の目的は、インドの農民および農村の問題について考察することにある。インド農村の特徴として、農業に従事する人々は多様であり、内部に大きな格差を含んでいる。にもかかわらず、ナショナリズムやネオ・ポピュリズムの政治や社会運動において、しばしば「村落共同体」として農民の利益が一枚岩的に表象されてきた。それによって貧困や剥奪など農村が抱える問題が逆に覆われてきた。一方、カーストを基盤とする政治的動員によって、農村部における「カーストの政治化」は促進され、強化されてきた。本研究は、農民がもつ種々の社会的ネットワークを分析し、農民自身が自らの問題をどのように理解し、地域社会や国家やグローバル市場というマクロ社会に対し、どのように自己を表象するのかを考察する。中心課題はインド農民の社会的ネットワークのあり方と彼ら自身が地域社会や国家に対して自己を表象する方法を明らかにすることである。このため特定地域の農民たちがもつネットワークについて調査を実施する必要があり、今年度は研究代表者(中谷)がインド・ラージャスターン州農村で、研究協力者(森)が、ベンガル州農村で調査をおこなった。両者は1月にお互いの調査報告を実施したが、地域によって農民のネットワークの在り方が全く異なることが明らかになった。協力者の森は調査成果にもとづき東雲女学院大学の紀要に論文を発表し、研究代表者の中谷は昨年11月に実施された新学術領域研究「比較地域大国論」が主催する国際シンポジウムThe 4^<th> International Symposium of Comparative Research on Major Regional Power in Eurasia, "Regional Routes, Regional Roots ?: Cross-Border Patterns of Human Mobility in Eurasia," (November 11-12,2010, 0saka)で口頭発表をおこなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)