磁気共鳴法を用いた重い電子系における多極子秩序の探索と超伝導対称性の研究
Publicly Offered Research
Project Area | Emergence of Heavy Electrons and Their Ordering |
Project/Area Number |
21102505
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
深澤 英人 千葉大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (90361443)
|
Project Period (FY) |
2009 – 2010
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
|
Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
|
Keywords | 強相関電子系 / 低温物性 / 磁性 / 物性実験 / 超伝導 |
Research Abstract |
研究計画の主題である、重希土類を含む充填スクッテルダイト化合物における多重極秩序の可能性を吟味するために、首都大佐藤教授のグループから単結晶のGdRu_4P_<12>の提供を昨年度に引き続き受け、<101>^Ru核の核四重極共鳴実験(<101>^Ru-NQR)を行なった。しかし、本年度においても、結果としては<101>^Ru-NQRのスペクトルは以前の多結晶での結果と比べて、広いものとなってしまった。この原因として、試料表面の劣化や、バルク測定には反映されきらない格子欠陥などが考えられるが、現在のところは明確な要因は判明していない。さらに、新規重い電子系物質YbNi_3X_9(X=Al,Ga)のNQRによる研究を開始し、日本物理学会2010年秋季大会、日本物理学会第66年次大会において成果報告を行なった。 これとは別に、最近注目されている鉄を含んだ超伝導体において、d電子系ではかなり大きな電子比熱係数をもつKFe_2As_2においてラインノードをもつ超伝導の可能性を指摘してきたが、本年度はラインノードの方向、すなわち、より本質的な超伝導対称性の決定に向けた研究を行なった。様々な研究手段から得られた結果から、ラインノードの方向は水平方向であり、より高い超伝導転移温度をもつBa_<1-x>K_xFe_2As_2(x~0.4)がフルギャップであることと連続的に接続しうる超伝導対称性であることが明らかになってきた。また、これまでおおよその形しか明らかになっていなかったフェルミ面の全容が高品質単結晶を用いたde Haas-van Alpken実験と角度分解光電子分光ARPESにより明らかになった。
|
Report
(2 results)
Research Products
(33 results)