ヘリセンを基盤とする高次π空間の創製
Publicly Offered Research
Project Area | Emergence of highly elaborated pai-space and its function |
Project/Area Number |
21108508
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
野崎 京子 The University of Tokyo, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60222197)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2010: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | ヘリセン / 自己組織化 / 合成化学 / 光物性 / 半導体物性 |
Research Abstract |
昨年度までの研究でわれわれは,ビフェナントロールを出発原料としてパラジウム触媒による炭素-窒素結合または炭素-酸素結合形成反応を利用し,ピロールまたはフランが縮環したヘテロヘリセンを合成することに成功している。今年度は,これまでに合成しているヘテロヘリセンに加えて,他のヘテロールが縮環したヘテロヘリセンの合成にも着手した.なかでもリン原子を含むヘリセンに注目し,種々の合成方法を検討した.その結果,ビフェナントールのジトリフラートと亜リン酸エステルをカップリングさせたのち、環化させることでホスホールオキシドとホスホールスルフィドの骨格を導入することに成功した.また,得られたホスホールオキシドならびにホスホールスルフィドに関し,まずラセミ体のX線結晶構造解析をおこなった.その結果これらのヘリセン分子はP-OあるいはP-Sの双極子が配列し,結果として,各ヘリセン分子が結晶状態において螺旋がつながるようにカラム状に重なり合っていることがわかった.ラセミ体では互いに反対の向きの螺旋状のカラムが交互に結晶化していた.また,ラセミ体は光学活性カラムで分離でき,光学活性体についても結晶構造解析をおこなうことができた.光学活性体においてもカラム構造は維持され,一方向の螺旋が連なる構造になっていることがわかった.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)