スプライシング/mRNA核外輸送装置によるクロマチンサイレンシングの多元的制御
Publicly Offered Research
Project Area | Diversity and asymmetry achieved by RNA program |
Project/Area Number |
21112517
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
谷 時雄 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (80197516)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥13,520,000 (Direct Cost: ¥10,400,000、Indirect Cost: ¥3,120,000)
Fiscal Year 2010: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
Fiscal Year 2009: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
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Keywords | スプライシング / mRNA核外輸送 / ヘテロクロマチン / イントロン / セントロメア / 分裂酵母 |
Research Abstract |
染色体のセントロメア領域は、分裂装置のスピンドルが結合する特殊なクロマチン領域で、分裂酵母では、その領域はセントロメア由来のnon-coding RNAから産生されたsiRNAが関わるRNAi機構を介してヘテロクロマチン化されている。セントロメアdg non-coding RNA内に見いだしたmRNA型イントロンと、ヘテロクロマチン形成に関わるcentromere siRNA(csiRNA)産生機構の関連を解析するため、まずイントロンを除いた変異型dg ncRNAを転写合成するminichromosome plasmidを作成して解析したが、plasmid状態では正確なクロマチン構造をとり得ないことが示された。そこで、ゲノム内ade6遺伝子座にintron有りもしくはintron無しのdg ncRNAを発現するDNA断片を挿入した株を作成し、解析を進めた。その結果、Δdcr1株において、dg intronの有無でade6遺伝子座におけるヘテロクロマチン形成の効率が異なることが示唆された。今後、より定量的に解析すると共にintronを認識してスプライソソームを構築することがRDRC複合体のdg RNAへの誘引を促進しているか、免疫共沈解析などを用いて分子レベルで解析する。また、mRNA核外輸送変異ptr8がdg ncRNAのsiRNA化を阻害し、セントロメアヘテロクロマチン形成効率を低下させていることをChIP解析等で証明した。今後、ヘリカーゼであるPtr8pがRNAiを介したヘテロクロマチン形成にどのように関わっているか、その機構について分子遺伝学及び細胞生物学的手法を駆使して解析する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(29 results)