ウイロイドRNAの組織間トラフィッキングを可能にする多様な変異に関する研究
Publicly Offered Research
Project Area | Diversity and asymmetry achieved by RNA program |
Project/Area Number |
21112524
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
PENMETCHA Kumar 独立行政法人産業技術総合研究所, バイオメディカル研究部門, 主任研究員 (80357938)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥12,740,000 (Direct Cost: ¥9,800,000、Indirect Cost: ¥2,940,000)
Fiscal Year 2010: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2009: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | ウイロイド / RNA / トラフィッキング / 変異体 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、キクわい化ウイロイド(CSVd)のトラフィッキングに関わる部位特定実験を、6個のドメインに分類して行った。分類ごとに宿主植物のキクの葉に接種して、感染した葉(接種した葉よりも上位にある葉を選別)よりRNAを抽出してRT-PCRを行ない、PCR産物をクローニングして塩基配列を決定した。今までの実験で、接種時のCSVdウイロイドの濃度、および接種後からRNA抽出までの期間の長さが重要である事が明らかになっている。接種して4ヶ月後に感染した葉から抽出したRNAでは、有意な変異は認められていない。4ヶ月後程度の感染期間では充分ではないと考えられ、現在、6ヶ月あるいはそれ以上に期間を延長して実験を行っている。一方、平行して新たな実験に取り組んだ。すなわち、ウイロイドRNAおよびsmall RNA(ウイロイド由来と宿主由来の両者からなる)の細胞間トラフィッキングを解析する実験である。研究材料としては、1.未感染トマト(コントロール)、2.CSVd感染トマト、3.PSTVd(ジャガイモやせいも病ウイロイド)感染トマトを用いている。CSVd感染トマトは病徴を現わさないが、PSTVd感染トマトには病徴が出現する。トマトの葉にウイロイドを接種して、2ヶ月後に感染した葉よりRNAを抽出し、small RNAについて次世代シークエンサー(Roche/454)を用いて塩基配列を決定した。配列データを解析した結果、CSVd由来のsmall RNAはPSTVd由来のものに比べ顕著に少なく、RNAi-like機構によりprocessingされたものと考えられ、CSVd感染トマトが病徴を現わさないことと関連して興味深いデータが得られた。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)