コレステロールによる細胞内輸送の制御
Publicly Offered Research
Project Area | Intracellular logistics: interdisciplinary approaches to pathophysiology of membrane traffic |
Project/Area Number |
21113530
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
小林 俊秀 独立行政法人理化学研究所, 小林脂質生物学研究室, 主任研究員 (60162004)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2010: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | コレステロール / 脂肪滴 / ApoB / VLDL / ADRP / Rab18 / 肝細胞 / ACAT / 脂質ドメイン |
Research Abstract |
肝臓における超低比重リポタンパク質(very low density lipoproteins, VLDL)の分泌は生体におけるコレステロールホメオスタシスを決定する重要なステップである。VLDLはリン脂質の一重膜に囲まれた脂肪滴であり、内部にはトリグリセリドとコレステロールエステルを含んでいる。VLDLの主要タンパク成分はアポリポタンパクB(ApoB)であり、ApoBはVLDLの分泌の指標として良く用いられる。VLDLの分泌は小胞体のルーメン側でのVLDL顆粒の形成がその最初のステップである。肝細胞は小胞体の細胞質側にも脂肪を分泌し、脂肪滴として蓄える。脂肪滴はVLDL形成のための脂質の貯蔵の役割を果たすと考えらているが、VLDLの分泌の制御については分からないことが多い。われわれはアシルCoA-コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害剤および細胞内へのコレステロール蓄積のプロトコールを用い、細胞内へのコレステロールの蓄積が培養ヒト肝細胞Huh7におけるApoBの分泌を阻害することを見出した。この条件ではApoBは細胞内の肥大化した脂肪滴に局在する。しかしこの脂肪滴は通常の脂肪滴のマーカーであるadipose differentiation-related protein(ADRP)を含まず、小胞体マーカーであるprotein-disulfide isomeraseを含んでいる。ADRPはコレステロールの蓄積により分解された。ADRPを過剰発現した細胞ではApoBの細胞内への蓄積がなくなることから、脂肪滴の形成がApoBの分泌をコントロールしていることが示唆された。われわれの結果は細胞内コレステロールの蓄積が脂肪滴の形成異常を引き起こし、その結果ApoBの分泌を阻害していることを示唆している。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)