活性酸素シグナル伝達を制御するCーS切断酵素
Publicly Offered Research
Project Area | Signaling functions of reactive oxygen species |
Project/Area Number |
21117504
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
熊谷 嘉人 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (00250100)
|
Project Period (FY) |
2009 – 2010
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
|
Budget Amount *help |
¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
Fiscal Year 2010: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
|
Keywords | 親電子物質 / シグナル伝達 / 翻訳後修飾 / 酸化ストレス |
Research Abstract |
前年度の成果より、解糖系の中心的役割を演じているグリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素(GAPDH)が1,2-NQによりCys152を介して化学修飾(S-アリル化)を受けても、細胞内グルタチオン(GSH)を利用してS-トランスアリル化による自身から1,2-NQをGSHに転移させることを見出した。本年度は、GAPDHが細胞内の親電子修飾を制御している可能性について検討した。 複数のGAPDH siRNAをA549細胞にトランスフェクトして、1,2-NQ曝露による細胞内タンパク質の化学修飾の変動を調べた。その結果、用いた4種類のsiRNAはGAPDHを効率よくノックダウンしたが、1種類のsiRNAを除いて1,2-NQによるタンパク質のS-アリル化は変動しなかった。我々は別の研究より、GAPDHと同様にGSH依存的なS-トランスアリル化を触媒するタンパク質として、ユビキチンC末端加水分解酵素Ubiquitin carboxyterminalhydrolase L1 (UCH-L1)を同定した。そこで、UCH-L1のRNA干渉による1,2-NQで見られる細胞内タンパク質のS-アリル化の変化を調べた。その結果、用いた3種類のUCH-L1 siRNA全てにおいて、1,2-NQによるタンパク質の化学修飾は増加した。以上より、UCH-L1は自身の親電子修飾をS-トランスアリル化を介して解除しているだけでなく、細胞内親電子修飾も制御するタンパク質であることが示唆された。UCH-L1の親電子修飾制御能に関して、1)モノユビキチンプールの維持による親電子修飾タンパク質の分解、2)ユビキチン-GSHのプロセッシングによる細胞内GSH量の保持が考えられるので、現在検討中である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(22 results)