Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
藍色細菌の生物時計はKaiA、KaiB、KaiCから構成されており、3つのタンパク質をATP存在下で保温することによりKaiCのリン酸化レベルとATPase活性が24時間周期で振動する。KaiCはATPaseモチーフをN末端ドメイン(ATPase活性)とC末端ドメイン(ATPase活性と自己リン酸化活性)にそれぞれ1セット有している。KaiCのATPase活性と自己リン酸化活性は共に、KaiAで促進され、KaiBで抑制される。KaiC ATPase活性の制御因子であるKaiA-KaiB間の相互作用部位を電子スピン共鳴法(ESR法)によって同定した。ESR法では、タンパク質のCys残基にスピンラベルを導入し、そのアミノ酸残基近傍の構造の変化を、スピンラベルのESRシグナルの変化として検出する。KaiBの様々なアミノ酸残基をCys残基に置換し(25種作製)、そのCys残基にスピンラベルを導入し、KaiA添加でシグナルの変化が生じる部位を3カ所同定した(Mutoh et al., 2010)。同様の方法で、KaiB-KaiC間、KaiA-KaiC間の相互作用部位の候補を同定している。また、ESR法によって、KaiBの構造が温度依存的に変化することを明らかにした(Mutoh et al., in press)。これとは別に、変異体KaiBの解析により、KaiBの構造がKaiCに対する結合親和性に大きく影響することを明らかにした(Murakami et al.,論文準備中)。現在、KaiB構造とKaiB-KaiC結合親和性の間の関係に関して、さらに解析を進めている。この他、時計関連タンパク質であるキナーゼSasAのオリゴマー構造やKaiCとの相互作用に関し解析を行った(Swain et al.,論文準備中)。
All 2011 2010 2009 Other
All Journal Article (13 results) (of which Peer Reviewed: 3 results) Presentation (16 results) Remarks (2 results) Patent(Industrial Property Rights) (4 results)
光アライアンス「特集:生物フォトン研究の最前線」
Volume: 3月号 Pages: 20-26
Int.Rev.Cell Mol.Biol.
Volume: 280 Pages: 281-314
生物物理
Volume: 50 Pages: 141-145
Int.Rev.Cell Mol.Biol. 280
Pages: 281-314
Genes Cells 15
Pages: 269-280
FEBS lett. (in press)
生物物理 50 (印刷中)
10026476989
J Biol Chem 284
Pages: 16513-16521
中部TLOニュース No.9
Pages: 5-5
Applied Magnetic Resonance
Volume: (印刷中)
FEBS lett.
http://www.gene.nagoya-u.ac.jp/~ishiura-g/
http://www.gene.nagoya-u.ac.jp/~ishiura-g/index.html