社会的シグナルとしての顔表情:発達認知神経科学からのアプローチ
Publicly Offered Research
Project Area | Clarification of the mechanism of face recognition by interdisciplinary research |
Project/Area Number |
21119509
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
開 一夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30323455)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2010: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | 認知科学 / 事象関連電位 / FRN / 社会的参照 / 認知発達 / 発達認知神経科学 / 表情認知 / ギャンブリング課題 |
Research Abstract |
本研究の目的は「社会的シグナル」としての顔表情について発達認知神経科学的に明らかにすることである。 平成22年度は、前年度に成人を対象として行われた「表情」をフィーバック刺激とするギャンブル課題を発展させ、○や×など(日本では)正負の意味を表す記号を用いた実験を行った。実験の結果、前年度得られた顔表情と同様にCongruentな場合(e.gギャンブル課題における正の報酬と正の記号が対応)とIncongruentな場合(e.g.負の報酬と正の記号の対応)で差異が発見された。この結果は、恐らく日本(あるいは○と×を日本と同じ意味で捉える国)特有のものと推察される。 乳児実験に関しては、前年度から引き続き社会的参照場面における表情の影響をみるため、非接触アイカメラを用いて、表情と視線追従との関係を明らかにする実験を行った。12ヶ月前後の乳児を対象に行った実験結果を詳細に分析したところ、視線追従におけるサッケードのオンセットに関しては表情間(喜び顔、驚き顔)で差が見慣れなかったが、ターゲットまでの到達時間に関しては表情による効果が認められた。更に、より高速の非接触アイカメラを使った場合でも同様の効果が認められている。 現在、これらの知見を発展させて、EEGとハイスピードアイカメラを用いた実験に着手している。
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Report
(2 results)
Research Products
(19 results)
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[Journal Article] Effect of Facial Expression of Mother on 15-21-Month-Old Infants Using Salivary Biomarker2011
Author(s)
Tange, A., Mino, M., Miyazawa, K., Hiraki, K., Itakura, S., Yamaguchi, M.
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Journal Title
Sensors and Materials
Volume: 23(1)
Pages: 87-94
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Peer Reviewed
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