不均一有機反応に伴う実大気エアロゾルの物質移動と吸湿特性変化
Publicly Offered Research
Project Area | Impacts of aerosols in East Asia on plants and human health |
Project/Area Number |
21120504
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
持田 陸宏 名古屋大学, 高等研究院, 特任准教授 (10333642)
|
Project Period (FY) |
2009 – 2010
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
|
Budget Amount *help |
¥6,630,000 (Direct Cost: ¥5,100,000、Indirect Cost: ¥1,530,000)
Fiscal Year 2010: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
|
Keywords | エアロゾル / 吸湿特性 / 粒径 / 不均一反応 / 有機化合物 |
Research Abstract |
大気エアロゾル成分とアルデヒドの不均一反応について調べるため、都市エアロゾルのフィルタ試料を反応容器内に置き、n-オクタナール、n-ノナナールの蒸気に曝露する実験を行った。そして、これらのアルデヒドの蒸気に曝露した、あるいはしていないフィルタの上の成分に対してメタノール抽出を行い、抽出液をアトマイズして発生させた粒子を高分解能飛行時間型質量分析計(HR-ToF-AMS)に導入して質量スペクトルを得た。そして、曝露に伴う質量スペクトルの変化について調べた。なお、質量スペクトルの絶対的な強度を比較する際には、抽出物とフタル酸を混合した粒子の質量スペクトルを用いて、スペクトルのピーク強度をフィルタの単位面積あたりの濃度と結びつける計算を行った。また、オゾンの関与する不均一反応に関する検討も行った。オレイン酸粒子をフロー型の反応器内でオゾンに曝露してHR-ToF-AMSに導入する実験では、反応を調べる目的のために装置が機能することを確認し、また、質量スペクトルの変化の特徴をデルタ解析に基づいて確かめた。また、前年度にフィルタ捕集した都市エアロゾルの酢酸エチル抽出物をアトマイズし、発生させた粒子を反応器内においてオゾンに曝露する実験を行った。そして、オゾンに曝露した、あるいはしない状態で粒子をHR-ToF-AMSに導入して質量スペクトルを取得し、デルタ解析によりオゾンと大気エアロゾル成分の反応の可能性を調べた。反応の有無について明確な結論を得るためには、揮発性有機化合物の酸化によるアーティファクトの可能性やデータの有意性について、さらに検討が必要だと考えられる。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)