Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究では新たに電場を利用した荷電粒子輸送装置を開発、実証を行い、特に従来の電場や磁場を利用した荷電粒子の制御方法では難しかった面上から放出される荷電粒子を効率的に輸送可能な荷電粒子輸送装置の開発を行う。実証実験では主にベータ線を含めた電子源および分子イオン源を用い、電子源(ベータ線源)、イオン源から輸送先までの到達効率を求めるほか、任意の電子線、イオンビームの軌跡を確かめ、シミュレーションとの比較を行う。
本研究では新たに電場を利用した荷電粒子輸送装置を開発、実証を行い、特に従来の電場や磁場を利用した荷電粒子の制御方法では難しかった面上から等方的に放出される荷電粒子を効率的に輸送可能な荷電粒子輸送装置の開発を行う。実証実験では電子源または分子イオン源を用い、電子線、イオンビームの軌跡を確かめ、シミュレーションとの比較を行う。開発中の荷電粒子輸送装置は荷電粒子の運動エネルギーやその進行方向が非常に幅広い場合でも効率的に粒子を捕集し輸送できるものを目指しており、同軸輸送管に代表されるように高電圧印加された芯線と接地された輸送管による荷電粒子を電場による捕集しつつ誘導する装置を提案している。これまでに開発中の荷電粒子輸送装置についてより詳細にシミュレーションを進め、より粒子輸送の特性などについて理解を進めた。シミュレーションでは研究計画当初より、より正確なシミュレーションが可能となり、実際の実験環境、電場環境を模擬した計算を実施した。これらの結果より、具体的に10 keV以下の運動エネルギーのミュオンの引き出しを対象とした輸送装置の実装実験にシミュレーション結果をフィードバックさせ、輸送用の電圧印加時により多くのミュオンを引き出すことに成功した。また、研究を進める中で引きだしたミュオンの運動エネルギー分布について、輸送用の印加電圧を掃引することでおおよそ、運動エネルギー分布を明らかにするシミュレーションも進めた。高効率の輸送を主眼としていることからエネルギー分解能は低いものの、異なる輸送条件での結果から運動エネルギー分布を得ることがある程度可能になること明らかとなった。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2023 2022 2021
All Journal Article (9 results) (of which Int'l Joint Research: 4 results, Peer Reviewed: 9 results, Open Access: 6 results) Presentation (14 results) (of which Int'l Joint Research: 5 results)
JJAP Conference Proceedings
Volume: 9 Issue: 0 Pages: 011003-011003
10.56646/jjapcp.9.0_011003
Scientific Reports
Volume: 12 Issue: 1 Pages: 6393-6393
10.1038/s41598-022-09487-0
KEK Proceedings (第23回「環境放射能」研究会 Proceedings)
Volume: 2022-2 Pages: 120-125
Volume: 2022-2 Pages: 126-131
Physical Review Letters
Volume: 127 Issue: 5 Pages: 053001-053001
10.1103/physrevlett.127.053001
IEEE Transactions on Applied Superconductivity
Volume: 31 Issue: 5 Pages: 1-4
10.1109/tasc.2021.3067793
Fusion Engineering and Design
Volume: 169 Pages: 112580-112580
10.1016/j.fusengdes.2021.112580
Volume: 170 Pages: 112712-112712
10.1016/j.fusengdes.2021.112712
KEK Proceedings (第22回「環境放射能」研究会 Proceedings )
Volume: 2021-2 Pages: 91-96