Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
タンパク質の合成を司るリボソームの機能はmRNAに示された遺伝情報をタンパク質へ変換するという機械的なものとして認識されていたが、近年では、リボソーム自身のユビキチン化修飾によって制御される様々な生命現象が明らかになってきている。本研究では、リボソームのユビキチン化における部位特異的、かつユビキチン鎖特異的な作動機構の解明を目指す。さらにケミカルツールを利用し、ユビキチン鎖特異的な認識活性を人為的に制御する技術を確立することで、新たなユビキチン創薬の可能性を探る。
タンパク質の合成を司るリボソームの機能はmRNAに示された遺伝情報をタンパク質へ変換するという機械的なものとして認識されていたが、近年では、リボソー ム自身のユビキチン化修飾によって制御される様々な生命現象が明らかになってきている。本研究では、リボソーム上における異なる2つのユビキチン化: (1) 異常な翻訳停滞を解消する品質管理機構(RQC)におけるuS10のユビキチン化、(2) mRNAの安定 性を決定する分子機構におけるeS7のユビキチン化に注目し、リボソームのユビキチン化における部位特異的、かつユビキチン鎖特異的な作動機構の解明を進めた。その結果、(1) 異常な翻訳停滞を解消する品質管理機構(RQC)におけるuS10のユビキチン化の識別機構を明らかにした。uS10上に形成されたK63型のユビキチン鎖は、RNAヘリカーゼ(Slh1)と2種類のユビキチン結合タンパク質(Cue3とRqt4)からなるRQT複合体によって識別されることを明らかにした。Cue3とRqt4は単独でK63型のユビキチン鎖に結合することが明らかになった。さらに、このユビキチン結合能がRQT複合体のコアタンパク質であるSlh1を衝突リボソームにリクルートするために必須であることを生化学的に証明した。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2023 2022 2021 Other
All Int'l Joint Research (1 results) Journal Article (7 results) (of which Int'l Joint Research: 6 results, Peer Reviewed: 6 results, Open Access: 4 results) Presentation (4 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results, Invited: 1 results)
Nature Communications
Volume: 14 Issue: 1 Pages: 79-79
10.1038/s41467-022-35608-4
Volume: 14 Issue: 1 Pages: 921-921
10.1038/s41467-023-36230-8
Molecular Cell
Volume: 83 Issue: 4 Pages: 607-621.e4
10.1016/j.molcel.2023.01.020
Biomolecules
Volume: 13 Issue: 2 Pages: 317-317
10.3390/biom13020317
Volume: 82 Issue: 18 Pages: 3424-3437
10.1016/j.molcel.2022.08.018
Volume: 13 Issue: 1 Pages: 6411-6411
10.1038/s41467-022-34097-9
Nucleic Acids Research
Volume: 51 Issue: 1 Pages: 253-270
10.1093/nar/gkac1172