Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
水中を遊泳するマイクロロボットは小型化が容易なため、医療や環境分野への応用が期待されている。本研究では、従来の研究哲学とは異なり、「環境ノイズを利用した新しい推進原理」を探求する。マイクロスイマーは小型であるため、周囲の流れ場は慣性を無視できるストークス流れと近似できる。ストークス流れ中は単純な往復運動では推進できず、非対称な変形が必須となる。本研究では、乱流のようなランダムなせん断応力場をエネルギー源として非対称に変形することで、乱れ中を所望の方向へと推進する柔らかい推進原理を開発する。数理と実験、数値シミュレーションを融合し、原理の実証に取り組む。