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ヤポネシア人とサトイモの来た道

Publicly Offered Research

Project AreaDeciphering Origin and Establishment of Japonesians mainly based on genome sequence data
Project/Area Number 21H00344
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)

Allocation TypeSingle-year Grants
Review Section Complex systems
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

本橋 令子  静岡大学, 農学部, 教授 (90332296)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2023-03-31
Project Status Completed (Fiscal Year 2022)
Budget Amount *help
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Keywordsヤポネシア / サトイモ / ゲノム / SNP / 系統解析 / GRAS-Di / マーカー / ゲノム配列 / タロ / SSRマーカー / GRAS-Di解析 / ゲノム解析
Outline of Research at the Start

本研究では連続的に栽培および保管し続けなければならないタロ(サトイモ)の存在を明らかにし、サトイモの渡来経路からヤポネシア人の渡来経路について解き明かしたい。日本の在来系統を多く含むサトイモ 100 系統を選び、GRAS-Di法を用いてゲノムワイドなアンプリコンマーカーを作出し、系統発生解析を行う。また、貝塚や遺跡から出土した土器の付着物に含まれるデンプン粒の形態を解析し、東南アジア、南中国、オセアニアなどの地域のサトイモ系統のデンプン粒の形態と比較することにより、サトイモの渡来時期や分布を調べる。さらに、サトイモに関する行事食や日常食、祭事を調査し、渡来起源種との関係を探る。

Outline of Annual Research Achievements

サトイモの渡来経路を調べるために、日本で最も古いサトイモを探した。温泉地や湧き水のある場所など、生育条件に恵まれた土地のサトイモは縄文時代後期の寒冷期を乗り越え自生化したと考えられ、日本にはそのような自生イモが弘法大師の石芋伝説として複数存在している。本研究では、これらの自生イモや、主にアジアからオセアニア圏内で採取した野生サトイモ、栽培サトイモを供試し系統比較を行った。
葉緑体ゲノムのPS-ID領域の配列結果から3つのグループに分けることができ、サトイモの母系タイプが芋の形態と一致することが示唆された。
また、10のSSRマーカーを用いた系統解析では、日本の古い自生イモの多くが起源地と言われるインド由来であることが示唆された。
さらに、GRAS-Di解析では、アンプリコンマーカーを用いた系統比較及び、アンプリコン配列データから検出した4,872個のSNPを用いて系統比較を行った。いずれの解析でも、インドで採取した品種不明の野生型のサンプルや栽培型のサンプルが既知の品種群に属さず、1つのクラスターを形成した。他品種群よりも早くに分岐する傾向があることから、インドの野生種及び栽培種が進化的に古い系統にあたると考えられ、インドがサトイモの起源地であると示唆された。本研究で用いた長野県沓掛温泉周辺や山梨県甲府市龍源寺、佐賀県鳥栖市、島根県出雲市芋の谷で採取した自生イモはエグ芋だと推定でき、エグ芋品種群は日本に初期に持ち込まれたと考えられた。似たような系統が台湾や韓国、中国、オセアニアまで広まっていることが分かり、インドで発生したエグ芋品種群が、台湾や韓国を経由してヤポネシア人によって持ち込まれた可能性が考えられた。また、SNPを用いて行ったf4統計量解析結果から、蓮葉芋・土垂はエグ芋と赤芽の両方の遺伝的性質を持つことが分かった。

Research Progress Status

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

Report

(2 results)
  • 2022 Annual Research Report
  • 2021 Annual Research Report
  • Research Products

    (6 results)

All 2022 2021

All Journal Article (1 results) Presentation (5 results) (of which Invited: 3 results)

  • [Journal Article] ヤポネシア人は稲作渡来前にサトイモを食べていたのか2022

    • Author(s)
      斉藤惟奈,篠村菜月,小西達夫,花森功仁子,藤井浩,大村三男,本橋令子
    • Journal Title

      アグリバイオ (北隆館)

      Volume: 6(9) Pages: 48-52

    • Related Report
      2022 Annual Research Report
  • [Presentation] 和紙の材料であるコウゾ属の分類のよる渡来経路の解明の試み2022

    • Author(s)
      本橋令子
    • Organizer
      和紙文化研究会
    • Related Report
      2022 Annual Research Report
    • Invited
  • [Presentation] 熱ショックタンパク質誘導によるサトイモ茎頂のガラス化保存法の効率化2022

    • Author(s)
      篠村菜月,矢作蒼生,田中大介, 小西達夫, 本橋令子
    • Organizer
      2022年植物バイオテクノロジー学会
    • Related Report
      2022 Annual Research Report
  • [Presentation] サトイモの渡来経路の解明2022

    • Author(s)
      斉藤惟奈、長田直樹、篠村菜月、Wiluk Chacuttayapong、深沢知加子、小西達夫、藤井浩、大村三男、本橋令子
    • Organizer
      2022年進化学会 沼津大会
    • Related Report
      2022 Annual Research Report
  • [Presentation] ヤポネシア人とサトイモの来た道2022

    • Author(s)
      本橋令子、斉藤惟奈、長田直樹、篠村菜月、Wiluk Chacuttayapong、深沢知加子、小西達夫、藤井浩、大村三男
    • Organizer
      2022年進化学会 沼津大会
    • Related Report
      2022 Annual Research Report
    • Invited
  • [Presentation] ヤポネシア人とサトイモの来た道2021

    • Author(s)
      本橋令子, Wiluk Chacuttayapong, 深沢知加子, 斎藤惟奈, 篠村菜月, 小西達夫
    • Organizer
      日本進化学会
    • Related Report
      2021 Annual Research Report
    • Invited

URL: 

Published: 2021-04-28   Modified: 2023-12-25  

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