Comparative architectonics of hollow fruits and embryonic brains: intramural assembly of tensile and compression materials
Publicly Offered Research
Project Area | Elucidation of the strategies of mechanical optimization in plants toward the establishment of the bases for sustainable structure system |
Project/Area Number |
21H00363
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
宮田 卓樹 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (70311751)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 脳発生 / 中空果実 / 残留応力 / 圧縮 / 引張り / 弾性 / 脳室 / マノメーター / 張力材・圧縮材 / 器官形成 / ドーム / 力学的要因 / 張力 / 計測 / シミュレーション |
Outline of Research at the Start |
本研究は,胎生期マウス脳原基が頭頂部の表皮・皮下組織によるアゴ方向への締め付けのもとそれに抗しながらドーム状に成長する発生現象を,植物の中空果実と比較しつつ研究する.脳胞横断リングを切開した際に起きる「外向き開き・反り」現象が,ピーマン,トマト等の中空果リングの切開時にも起きることにヒントを得て,(1)「カット時の開き」の力学的理由について,引張材・圧縮材としての役割を果たす細胞を同定し,壁全体あるいは局所にどのような「残留応力」が存在するか明らかにするとともに,(2)「輪カット時に開きを起こさせる原理」が実際に「ドーム強度」に貢献しているか明らかにする.
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Outline of Annual Research Achievements |
胎生期のマウス大脳の発生過程を支えるメカニカルなメカニズムを中空果実と比較しつつ理解すべく計画された研究である.まだ骨が頭部背側に形成されていない時期にあって,その背側方向に向けてドーム状に成長する大脳原基の壁が,周りの結合組織(表皮と間充織=頭皮と総称)との間で,結合組織から脳に対する押しとどめ,脳から頭皮に対する押し・伸ばし,という力学的関係にあるということを前年度に報告したことを受け,脳原基壁のさらに奥にある,脳脊髄液をたたえた脳室が頭皮による締め付けによってどういう影響を受けているか,手製マノメータによる圧計測と頭皮に対する外科的および薬理学的操作を組み合わせて検討した.脳脊髄液の量や脳壁体積の貢献以上に脳室内圧の成立に「頭皮による締め付け」が大きく貢献していることが分かった.そして脳室・脳室内圧には,それ自体が積極的に脳壁ドームを「膨らませる」という,肺の発生過程で想定されているような「圧の内外差(内>外)による構造拡張の働きではなく,頭皮からの締め付けのもとにある脳壁を受け止める「カウンターバランサー」としての役目があると分かった.そうして締め付ける頭皮と内で受け止める脳室に挟まれる脳壁は,神経前駆細胞の分裂によって産生されたニューロンを壁の外層に圧縮的に充満させ,先行して誕生したニューロンが伸長させる軸索(脳壁の周方向に沿う)と神経前駆細胞のファイバー(脳壁の法線方向に沿う)という2種類の相互直行関係にあるファイバー構造に張力を加えることで強度が確保される構造になっていることも分かった.加えて,壁の内面・頂端面が連続性・収縮性を有することが,壁の肥厚(ニューロン充填を通じた)を助けていることも明らかとなった.脳室の「カウンターバランシング」は,脳壁が,そうした収縮性を有する脳壁内面を脳室を狭めるようせり出させながら肥厚するということに対する許容性も帯びている.
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)
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[Journal Article] CD206+ macrophages transventricularly infiltrate the early embryonic cerebral wall to differentiate into microglia.2023
Author(s)
Hattori Y, Kato D, Murayama F, Koike S, Asai H, Yamasaki A, Naito Y, Kawaguchi A, Hiroyuki Konishi H, Prinz M, Masuda T, Wake H, Miyata T.
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Journal Title
Cell Rep
Volume: 42
Issue: 2
Pages: 112092-112092
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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