Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
発がん、アポトーシス、MAPK経路、受精、食虫植物の葉の閉鎖など様々な生命現象において、異なるフェーズを仲介する特異点(シンギュラリティ)には2段階シグナルによる次のフェーズへ移行するトリガーとなる機構が存在する。動物の変態も個体発生におけるシンギュラリティ現象の一つと捉えられるが変態の引き金となる入力が個体内部のどのようなシステムによって制御されているのかは未解明である。ホヤの変態開始機構に注目し、2段階のカルシウム濃度上昇を引き金に変態開始の合図である尾部退縮へ導くシステムの解析とシステムの裏付けとなる細胞の全ふるまいの可視化を行うことを本研究の目的としている。