Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究の目的は、中年期から高齢期にかけての生活文脈が、高齢期から超高齢期にかけての機能的側面におけるサクセスフルエイジングに与える影響を検証することである。日本を代表する2つの大規模な学際的縦断研究のデータを統合することにより、これまで実証不可能であった40歳から100歳までの幅広い年代の諸機能の長期的変化と年齢区分ごとに生活文脈が与える影響を検討する。さらに、国内で行われている他の縦断研究も含めたデータハーモナイズが可能な枠組みを整え、様々な機能指標の加齢変化の標準データを提供可能なプラットホームの基盤構築を目指す。
本研究の目的は、中年期から高齢期にかけての仕事や家事、余暇活動といった生活文脈が、高齢期から超高齢期にかけての機能的側面におけるサクセスフルエイジングに与える影響を検証することである。このために、包括的かつ学際的コホート研究の代表であるNILS-LSAとSONICにおいて収集しているデータをハーモナイズして統合し、NILS-LSAが有する40歳からSONICが有する100歳までのデータを構築することとした。本年度は、ハーモナイズドデータ構築のための2つの研究間での尺度や検査のデータ照合を初年度に行ったうで、2つの成果を得ている。第1に、高齢者の認知機能のスクリーニング検査のとして代表的なMMSEとMoCAの等化スコアを計算するための推定値を算出した。SONICにおいてMMSEとMoCAの両検査を受けた参加者を対象とし、項目反応理論に基づき項目ごとの得点を分析に投入することで精度の高い推定値を得た。これにより、NILS-LSAのMMSEスコアとSONICのMoCAスコアのそれぞれを用いて、共通スコアを算出することができ、ハーモナイズドデータにおいて重要なアウトカム変数を創出できた。第2に、NILS-LSAとSONICで共通する変数である仕事の複雑性と余暇活動の実施有無をハーモナイズしたデータで対象者を分類すると、年齢に関係なく複雑性が高い仕事と多様な余暇活動との組合せが認知機能と関連していることがわかった。このことは、2つの研究データのデータハーモナイズが実現できたことを示していた。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2023 2022 Other
All Journal Article (5 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results, Peer Reviewed: 3 results, Open Access: 3 results) Presentation (5 results) Remarks (2 results)
Acta Psychologica
Volume: 233 Pages: 103844-103844
10.1016/j.actpsy.2023.103844
Alzheimer's & Dementia
Volume: Dec 1 Issue: 4 Pages: 1-11
10.1080/0361073x.2022.2106717
老年精神医学雑誌
Volume: 34 Pages: 163-172
Geriatr Gerontol Int.
Volume: 22 Issue: 4 Pages: 364-366
10.1111/ggi.14359
保健の科学
Volume: 64 Pages: 521-525
http://sonic-study.jp/index.html
http://www.sonic-study.jp