Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究の概要は,10代から90代の人々の睡眠中の夢の報告を元に,夢の生涯発達を把握するための日本版ドリームバンクを作ること,また夢の報告に基づく人生の語りにふれ,夢の資料をもとにしたライフキャリアインタビューを実施し,報告者が生きてきた時代背景,現在の社会,および自分の生活やパーソナリティ特性を報告者自身がどのように捉えて,どのように生きたいと願っているのか(現実の生活における夢)を整理することから構成される。すなわち本研究は,人生100年時代を生きる変幻自在なキャリアの形成支援を行うための基礎となる量的かつ質的な心理学的研究である。
人生100年時代を生きる変幻自在なキャリアの形成支援を行う心理学的研究として、睡眠中の夢の解析によるライフキャリア形成支援に関する研究を2つのテーマから進めてきた。1つの研究テーマは「夢の生涯発達を把握するための日本版ドリームデータベースの作成」である。これまで発表を行った研究をもとに、各種属性によって検索可能なデータベースを構築した。夢の報告者の年代、所属、体験したライフイベント等から夢の生涯発達の分析を行う準備がほぼ終了した。並行して、成人(20代~90代)に関して、夢の発達的変化に関するインタビューを実施した。インタビューの協力者約50名の中で、明晰夢により夢の内容をコントロールできる人を対象にした終夜睡眠ポリグラフ実験を行い,夢を収集するとともに,夢体験時の認知・神経活動を測定した。もう1つの研究テーマは「夢の資料をもとにしたライフキャリアカウンセリングの開発」である。児童期,思春期・青年期,成人の悪夢の事例に関し、イメージ・リスクリプトを用いた心理臨床面接を実施した。具体的には,殺される,死別・離別する,追いかけられるなどの典型的な悪夢のテーマに関する,反撃する,逃げる,主張する,援助される等の筋書きに書き換え,肯定的な結末にする技法(イメージリハーサルセラピー、イメージエクスポーシャ―とリスクリプト療法、明晰夢)の悪夢低減効果を検証した。幼児の悪夢への対処法についても,保護者を対象に調査した。また非臨床サンプル(小学生,大学生)を対象にしたイメージ・リスクリプトの実験を行い,悪夢低減効果を検証した。これら一連の研究成果をふまえ,イメージ・リスクリプトの介入をアシストするVR実験の準備を行った。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2024 2023 2022 2021 Other
All Int'l Joint Research (1 results) Journal Article (8 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Open Access: 6 results, Peer Reviewed: 5 results) Presentation (29 results) (of which Int'l Joint Research: 6 results, Invited: 2 results) Book (3 results) Remarks (5 results)
イメージ心理学研究
Volume: 20
Dreaming
Volume: in press Issue: 2 Pages: 140-156
10.1037/drm0000275
カウンセリング研究
Volume: 56(2) Pages: 69-78
東洋大学社会学部紀要
Volume: 61(1) Pages: 53-62
行動科学
Volume: 61
SAGE Open
Volume: 12 Issue: 1 Pages: 1-13
10.1177/21582440221086610
Volume: 60
Japanese Journal of Behavioral Medicine
Volume: 26 Issue: 2 Pages: 115-124
10.11331/jjbm.26.115
https://researchmap.jp/read0154459
https://ris.toyo.ac.jp/profile/ja.0bd41548d7e30f666126593fa0ca6f05.html
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201101031383346168