Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
新生ニューロンは記憶に重要である.成体の新生ニューロンの成熟過程には,発達期と同様の臨界期が存在する.すなわち臨界期になると一過性にその興奮性とシナプスの可塑性が高まる.これが既存の神経回路との相互作用を促進することで,記憶回路に組み込まれると考えられる.すなわち歯状回では,常に臨界期のニューロンが記憶回路の再編成を継続する.そこで今回成体のニューロン新生のシステムを,臨界期の継続する神経回路のモデル系として分析する.特に臨界期のシナプス刈り込み着目し,それが記憶回路の再編性に果たす意義を明らかにする.