Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
通常mRNAは3種類の読み枠のうち1種類を用いてタンパク質が合成されるが、大腸菌やウイルスなどの一部のmRNAにおいて、複数の読み枠を用いたタンパク質の合成例が知られている。一方、ヒトなど高等生物においては、ごく少数の例が知られているのみであり、実際にどれほどのmRNAについて複数の読み枠を用いたタンパク質合成が行われているのか、複数の読み枠が用いられる分子メカニズム、その意義についてはほとんど明らかにされていない。本研究では質量分析を用い、非典型読み枠から作られるタンパク質の同定及びその機能解析を行い、最終的には「非典型読み枠」という未解明遺伝情報の意義を理解することを目指す。