HSCデータ解析の為の並列パイプラインの構築
Publicly Offered Research
Project Area | Probing the Dark Energy through an Extremely Wide & Deep Survey with Subaru Telescope |
Project/Area Number |
22012008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
片山 伸彦 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (50290854)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2010: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 宇宙物理 / 光学赤外線天文学 / ハイパーフォーマンスコンピューティング |
Research Abstract |
本研究では 研究者らが素粒子物理学実験で培ったデータ処理の経験を生かし、最新の要素技術を用いてオンサイト(観測中)・オフサイト(本解析)の両方で使用できる並列分散処理の出来るパイプラインを構築する。 パイプライン中で圧倒的に計算量の多いモザイキング・スタッキングなどの画像処理をグラフィックスプロセッサ(GPU)で分散処理出来るアルゴリズムを開発し実用化をめざす。 本年度はフーリエ変換を使用した銀河形状の測定法に関して研究を行い、シアー測定を始めた。シアー測定の系統誤差を調べるため、ハッブル宇宙望遠鏡で撮影した銀河や、星をリング状に配置した人工的な銀河に暗黒物質の重力場による歪みを与えて、シアーを測定した。 シアーの大きさ、シグナルとノイズの比等によって系統誤差がどう変わるか、あるいは理想的な条件において、バイアスがないか等を検討した。シアーの大きさは大きくても1%程度であるので、それに比べてバイアスが充分小さい必要がある。実際測定してみた所、バイアスが残ってしまった。詳細に研究を重ねた所、バイアスは、銀河の光量の正規化の違いから生ずる事がわかり、バイアスの無いシアーの測定方法を開発出来た。 研究計画では、HSCのファーストライト後、実際のHSCのデータを使用して今回開発したパイプラインを使ってデータを解析する予定となっていたが、残念ながら、HSCのファーストライトが一年近く遅れてしまい、果たせなかった。H24年度には実際のデータがでる予定であるので、出次第今回開発したパイプラインを使用してみたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)