Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
カーボンナノチューブの光学的性質を精密に制御するために、カーボンナノチューブのカイラリティ制御を試み、さらに、極めて狭いカイラリティ分布を有するカーボンナノチューブの作成を試みた。また、実験的に明らかにされた(6,5)の指数で特徴付けられる特定カイラリティのチューブが選択的に生成する機構を理論的アプローチにより解明することを試みた。カーボンナノチューブの作成法として、レーザー蒸発法を用いた。レーザー蒸発法によるカイラル制御においては、用いる金属触媒の種類を変化させ、最適の触媒を探索した。また、Rh/Pd2元金属触媒系におけるPd添加効果をあきらかにした。その結果、Rh/Pd混合触媒において、(6,5)チューブのカイラリティに著しく偏ったチューブの作成に成功した。ついで、(6,5)チューブが何故成長しやすいか、等の成長機構について、ab initio計算により、(6,5)チューブの成長過程を追跡した。カーボンナノチューブ成長機構の成果として、実験、理論両面からの成果として、ナノチューブの成長過程にはカイラリティに依存した反応障壁があり、反応障壁を制御することにより、単一カイラリティチューブの作成が可能になることが明らかになった。
All 2011 2010
All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)
Carbon
Volume: 48 Pages: 1673-1676