細胞分裂期におけるWntシグナル因子Dvlによる紡錘体形成の制御機構
Publicly Offered Research
Project Area | Cell Proliferation Control |
Project/Area Number |
22019025
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山本 英樹 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (20372691)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2011: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | Wntシグナル / 細胞質分裂 / Wnt5a / Dvl2 / Ror2 / Frizzled2 / CHMP4B / 細胞分裂 / 紡錘体形成 / Plk1 / LRP6 |
Research Abstract |
Wntシグナルはβ-カテニンの安定化を介して遺伝子発現を制御するβ-カテニン経路、ならびにRhoやRacを介して細胞骨格や極性、運動を制御するβ-カテニン非依存性経路を活性化することにより多彩な細胞機能を制御する。これまでに、β-カテニン経路はCyclinD1やc-Mycの遺伝子発現を介してG1/Sの移行に関連することが明らかにされている。しかし、β-カテニン非依存性経路と細胞分裂制御との関連については不明であった。昨年、私共は細胞質分裂期にWntシグナル経路の細胞内構成因子Dvl2が分裂溝に局在することを見出した。そこで、本研究は細胞質分裂におけるWntシグナルやDvl2の役割を解析し、細胞周期におけるWntシグナルの新たな機能を明らかにすることを目的としていた。今年度に得られた知見は以下の4点である。1)細胞質分裂期に形成されるmidbodyにおいて、Wnt受容体のFrizzled2がESCRT-IIIのサブユニットであるCHMP 4Bと共局在した。2)β-カテニン非依存性経路を活性化するリガンドのWnt5a、その受容体であるFrizzled2やRor2、細胞内シグナル因子のDvl2を発現抑制すると多核細胞が増加し、midbodyの微小管の安定性が抑制された。3)Wnt5aを介するβ-カテニン非依存性経路がCHMP4Bのmidbodyにおける局在に必要であった。4)Frizzled2はWnt5a刺激依存性にCHMP4Bと複合体を形成した。これらの結果から、Wnt5aを介するβ-カテニン非依存性経路の活性化がESCRT-IIIのmidbodyにおける局在を調節し、細胞質分裂を制御することが示唆された。本研究成果は細胞質分裂期におけるβ-カテニン非依存性経路の新たな機能の一端を明らかにしたと考え、J. Cell Sci.に投稿した。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)