Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
Fcα/μR欠損マウスではT細胞非依存性(TI)抗原のFDCによる抗原捕捉が亢進し、胚中心形成を始めとする液性免疫応答の亢進が認められる。Fcα/μRはナイーブマウスのパイエル板や抗原免疫後の脾臓のFDC上に発現が亢進するが、申請者はFcα/μR欠損マウスにおいて血中IgAが増加しており、この増加が腸管常在菌の排除、またはFDC上でのFcα/μRの発現還元によって消失することを見いだした。よってFcα/μRがTI抗原を含有する腸管常在菌由来抗原に対するFDCの活性化、ひいては血中IgA産生を制御していると考えた。本研究ではリンパ組織からCD45陰性FDC-M2陽性細胞を分画化する手法を確立し、この細胞が形態的、機能的にFDCであることを確認した。採取したFDCにおけるFcα/μRの局在を共焦点顕微鏡を用いて解析したところ、その大部分は粗面小胞体からゴルジ体に局在しており、lipopolysaccharides(LPS)刺激に伴って細胞表面上の発現が増加した。経静脈的に投与したTI抗原の脾臓FDCにおける捕捉および細胞内取り込みをflowcytometry法を用いて検討したところ、FCα/μR欠損マウスでは野生型マウスに比較して抗原のFDC細胞内への取り込みが低下し、一方でFDC細胞表面上の抗原量は増加していた。さらに採取したFDcにおいてFicollとIgMの複合体がFcα/μRを介して細胞内へ取り込まれることを明らかにした。よってFcα/μRはLPS刺激を始めとするFDCの活性化に伴ってFDC細胞表面上での発現が亢進し、捕捉された抗原-IgM複合体をFDC細胞内へ取り込むことによってFDC細胞表面上の抗原量を制御し、B細胞の活性化を調節している可能性が示された。
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Volume: 50 Pages: 172-176
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Volume: 417 Pages: 646-650
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http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/dspace/handle/2241/97904/browse-title