Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
本研究では、これまでに培ってきた核内受容体転写修飾因子複合体の精製法と核内エピゲノム制御メカニズム解析の知見を生かし、代表者がこれまでに明らかにしたリガンド依存性のSumo化による転写制御の全貌の解明を目指すとともに、免疫難病に対する画期的な治療法の開発への突破口を見つけることを目指している。初年度は、核内受容体GRによるAP-1転写抑制メカニズムにおけるc-JunのSumo化の意義とそのメカニズムの詳細を明らかにしようとした。マクロファージ由来THP-1細胞や、Raw 264.7細胞内で、グルココルチコイド依存性のc-JunのSumo化が認められ、これがGRを介して行われていることがすでに明らかになった。次にGRがどのようにリガンド依存性にc-JunをSumo化するのかを明らかにした。その結果GRは、Sumo化リガーゼをcJunに呼びこむアダプターとして機能することを明らかにすることができた。次にSumo化依存性にリクルートされる因子を生化学的に同定した結果、抑制型ヒストンメチル化酵素EZH2を含む複合体がリクルートされることを明らかにした。以上のような解析により、核内クロマチンレベルにおけるグルココルチコイドの抗炎症作用メカニズムを明らかにできたと考えられ、核内でのタンパク修飾されたGR特異的に作用する抗炎症薬の開発という新しい創薬開発の道が切り開かれたと考えられ、今後は様々な疾患に対する応用面での進歩が期待される。
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http://kakunai.dept.showa.gunma-u.ac.jp/kitagawa/