T系列細胞群の分化・機能におけるカルシウム流入制御機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Immunological Self Recognition and its Disorders |
Project/Area Number |
22021014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大洞 將嗣 東京医科歯科大学, 歯と骨のGCOE拠点, GCOE拠点形成特任教員 (40351506)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥9,600,000 (Direct Cost: ¥9,600,000)
Fiscal Year 2011: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
Fiscal Year 2010: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
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Keywords | カルシウム / T細胞 / 制御性T細胞 / iNKT細胞 / 腸管上皮細胞間リンパ球 / サイトカイン |
Research Abstract |
本研究の目的は、様々なT系列細胞(T細胞、制御性T細胞、iNKT細胞)の分化や機能におけるカルシウム流入-カルシウムシグナルの制御機構と役割を解明することである。本年度は以下の解析を行った。 1.T細胞のポジティブセレクションやネガティブセレクションをHY-TCRマウスを用いて調べた結果、STIM1とSTIM2の2重欠損マウスにおけるセレクションも正常であった。また、コントロールとしてmTECの発生と機能に重要なRANK/RANKLシグナルをT細胞特異的に欠損したマウスしたが、予想外にT細胞の分化は正常であった。(Nakashima et al.Nat Med.2011) 2.STIM1とSTIM2の2重欠損マウスの末梢では、Foxp3陽性制御性T細胞、iNKT細胞、CD8αα陽性腸管上皮細胞間リンパ球といった、自己抗原で選択されるT細胞集団(アゴニスト選択性T細胞)の細胞数が選択的に減少していた。胸腺における分化を解析した所、前駆細胞の数が減少していることが明らかとなった。 3.分化を詳細に解析したところ、すべてのアゴニスト選択性T細胞のポジティブセレクションは正常に行われ、セレクション後の前駆細胞が存在した。しかし、前駆細胞から成熟細胞への増殖と機能分化が著しく阻害されていた。そこで、成熟段階で重要な役割を果たすサイトカインがこれらに分化を回復できるかどうか検討した。その結果、Foxp3陽性制御性T細胞やCD8αα陽性腸管上皮細胞間リンパ球の前駆細胞から成熟細胞のへの分化が惹起されたが、その機能は完全に回復できなかった。したがって、ストア作動性カルシウム流入は、アゴニスト選択性T細胞のセレクション後の前駆細胞の増殖と機能の成熟に重要な役割を果たしていることが明らかにされた。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)
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[Journal Article]2011
Author(s)
Nakashima, T., et al
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Journal Title
Nat Med
Volume: 17
Issue: 10
Pages: 1231-1234
DOI
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Peer Reviewed
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