過剰2型免疫応答に対するフェイルセーフシステムとしての好塩基球活性化制御
Publicly Offered Research
Project Area | Immunological Self Recognition and its Disorders |
Project/Area Number |
22021018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
瀧 伸介 信州大学, 医学系研究科, 教授 (50262027)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥10,000,000 (Direct Cost: ¥10,000,000)
Fiscal Year 2011: ¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
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Keywords | 好塩基球 / アレルギー / サイトカイン / Th2応答 / プロテアーゼ / 受容体 / IL-3 / IL-4 / 免疫学 / Th2 |
Research Abstract |
好塩基球は、そのIL-4産生能から2型ヘルパーT(Th2)細胞応答やアレルギー反応に重要であり、その頻度やIL-4などのサイトカイン産生能の制御異常は、非感染時において自発的なTh2バイアス、SLE様自己免疫疾患を引き起こすことが知られている。本研究では、IL-3によって刺激した活性化好塩基球とは対照的にIL-3非存在下で同時間培養(starvation)した"starved"好塩基球はFceRI架橋に対するIL-4産生応答を示さず、好塩基球はFcεRI架橋に応答するためには活性化状態に無ければならない。抗アポトーシス因子Bcl-X_Lをレトロウイルスベクターを用いて導入した好塩基球についても同様な解析を行い、IL-3除去によるアポトーシスは応答性には無関係であることを見いだした。ミクロアレイ解析によって様々な遺伝子がstarvationによって低下することが明らかになっており、これら遺伝子のうちBcl6やSOCS-1などがFcεRI応答性制御に関与している可能性を見いだし、検討を加えている。一方、好塩基球のIL-4産生を誘導することが知られているプロテアーゼアレルゲン、パパインに対するセンサーのシグナル伝達についても検討を行った。パパイン刺激にもFcRγ分子が必要であるが、FcεRI応答と同様にパパインに対する応答も"starved"好塩基球では見られないことが明らかとなった。さらに、FcεRIを細胞表面に発現できないFcεRIβ鎖を欠損するマウス由来の好塩基球のパパイン応答性は、野生型好塩基球に比較して約50%に低下していることが見いだされた。従って、FcεRIはパパインセンサーとしての機能を持つが、それ以外の分子もまたセンサーとして機能しており、それらの応答性もFcεRIと同様な制御の下にあることが明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Critical role of Th17 cells in inflammation and neovascularization after ischaemia.2011
Author(s)
Hata T, Takahashi M, Hida S, Kawaguchi M, Kashima Y, Usui F, Morimoto H, Nishiyama A, Izawa A, Koyama J, Iwakura Y, Taki S, Ikeda U
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Journal Title
Cardiovasc Res
Volume: 90
Issue: 2
Pages: 362-372
DOI
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Peer Reviewed
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