MHCとCD1の機能連関による免疫制御の新戦略
Publicly Offered Research
Project Area | Immunological Self Recognition and its Disorders |
Project/Area Number |
22021025
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
杉田 昌彦 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80333532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 樹彦 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (90467431)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥9,900,000 (Direct Cost: ¥9,900,000)
Fiscal Year 2011: ¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
Fiscal Year 2010: ¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
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Keywords | 免疫制御 / MHC / CD1 / リポペプチド |
Research Abstract |
サル免疫不全ウイルスNefタンパク質由来リポペプチド抗原を特異的に認識するアカゲザルT細胞株2株(2N5.1、SN45)について、その抗原認識の分子機構の解析を行った。両者とも、N-ミリスチル化を受けたNefタンパク質N末端5残基(C14nef5)を認識した。また、SN45はN末端4残基からなる抗原(C14nef4)をも認識したのに対し、2N5.1はまったく反応性を示さなかった。付加脂肪酸の鎖長と抗原活性の関連を、合成アナログを用いて検証したところ、両T細胞株ともC14脂肪酸(ミリスチン酸)付加5残基ペプチドに対して高い反応性を示し、C6脂肪酸、C10脂肪酸、C18脂肪酸、C22脂肪酸を付加したアナログ分子に対しては、ほとんど反応性を示さなかった。また、構成アミノ酸をアラニンに置換した一連のアナログ分子の解析から、2番目(グリシン)、4番目(イソロイシン)のアミノ酸はT細胞認識エピトープを構成し、一方5番目のアミノ酸(セリン)は抗原提示分子へのアンカー残基として機能することが示された。既知の抗原提示分子(MHC、CD1、MR1等)について、リポペプチド抗原提示分子として機能するかどうかの検証を行ったが、その可能性は排除された。リポペプチド抗原提示分子は単球上に発現するとの知見をもとに、多数の抗サル単球特異的モノクローナル抗体産生ハイブリドーマクローンを得、T細胞活性化を阻害するモノクローナル抗体のスクリーニングを開始したが、抗原提示分子の同定には至らなかった。しかしながら、T細胞活性化を特異的に阻害する接着分子を発見した。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)