レクチン受容体を介する自己・非自己認識機構とその意義の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Immunological Self Recognition and its Disorders |
Project/Area Number |
22021033
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山崎 晶 Kyushu University, 生体防御医学研究所, 教授 (40312946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三宅 靖延 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (10392143)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥10,000,000 (Direct Cost: ¥10,000,000)
Fiscal Year 2011: ¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
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Keywords | C型レクチン |
Research Abstract |
C型レクチンMincleはストレスに伴って誘導され、損傷自己を感知する活性化受容体であることを見出している。このことから、Mincleは有事に発現し、生体の危機に対処する役割が推察される。ところが一方このMincleの発現制御が破綻して恒常的に発現した場合、過剰な炎症など危険な状態をもたらす可能性も考えられる。Mincleの発現制御破綻と疾患との因果関係を調べるため、Mincleトランスジェニック(Tg)マウスを作成した。トランスジーン陽性のファウンダーの半数は、原因不明の致死性疾患で死亡した。継代可能なラインとして樹立できた2ラインのうち、発現量の高いライン(2-6)の末梢血中単球をフローサイトメトリーで解析したところ、通常ストレス刺激に伴って誘導されるMincleの発現量とほぼ同等量を恒常的に発現していることが明らかとなった。このライン(2-6)は正常に発生、生育するものの、30週以内に全例が死亡することが判明した。発現量の低いライン(9-2)はheterozygote(+/Tg)では正常に発育したが、交配によりhomozygote(Tg/Tg)を作成したところやはり早期に死亡した。以上よりこの致死性疾患は限られたTgラインでのpositional effectではなく、Mincleの恒常的発現に起因することが強く示唆された。この致死性疾患の原因を調べるため、血中生化学マーカーの測定を行なったところ、GOPは増加、GPTは正常であることが判明した。また、Tgマウスにおいて血中トロポニン値の増加も認められたため、心臓を調べたところ、顕著な肥大が認められた。
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Report
(1 results)
Research Products
(16 results)