フロー系を用いる骨格形成反応の開発研究
Publicly Offered Research
Project Area | Organic Synthesis based on Integration of Chemical Reactions. New Methodologies and New Materials |
Project/Area Number |
22106503
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
土井 隆行 東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (90212076)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥7,020,000 (Direct Cost: ¥5,400,000、Indirect Cost: ¥1,620,000)
Fiscal Year 2011: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2010: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
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Keywords | フロー合成 / マイクロリアクター / フラボン / イノン / アシル転位 / フェノール / 環化反応 / フラボノイド |
Research Abstract |
Frutinone A,Cervinomycin A2,およびBikaverinに示されるように3-アシルγ-ベンゾピラノン構造を有する天然物は,幅広くかつ有用な生物活性を示すものが知られている.我々はこれまでにο-アルキノイルフェノールから6-エンド環化が位置選択的に進行することを見出し,フラボン骨格の構築に成功している.また本反応がフロー系で進行することを見出している.次に,ο-アルキノイルフェノールエステルにおいてアシル転位-環化反応がワンポットで進行し,3-アシルフラボン類が効率よく構築できると考え,検討を行った.ο-アルキノイルフェノールエステルに触媒量の4位置換アミノピリジン類を作用させると,アシル基が転位し,6-endo選択的に環化が進行した3-アシルフラボン誘導体を高収率で与えることを見出した.本手法は,炭酸エステルにも適用可能で,3位にカルボキシル基を導入することにも成功した.本反応が分子内アシル転位を伴い進行するためには溶媒の選択が重要であること,また,種々の置換ベンゼンについて活用できることを明らかにした.これにより,合成容易なο-アルキノイルフェノールエステルから同一時空間反応集積化により種々の置換3-アシルフラボノイド類縁体の効率的合成法を確立した.本手法は3-アシルフラボン含有生物活性化合物の合成法として汎用的な手法になると期待できる.
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Report
(2 results)
Research Products
(16 results)